サンマとムキカキが増量・割安

東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2020年10月第2週(10月9日〜10月15日)の概況より。

日ごとの動き

14日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ7%の減少。

1日平均取扱数量は総量1,169t(前週比92%、前年同期比106%)。このうち鮮魚類は582t(前週比93%、前年同期比116%)、冷凍魚類は224t(前週比88%、前年同期比96%)、塩干加工品は362t(前週比95%、前年同期比99%)。

10月9日(金) 週末の取引、台風の影響の荒天で買い気は低調。サンマが買い一服もあり1割続落、スルメは1割反落、イワシは小甘い、カツオは堅調、相場は小動き

10月10日(土) 休市前の取引、台風の影響に伴う降雨で買い気は弱い。品薄のアジが倍以上に値を上げ、サバは小高い、スルメ、サンマは1〜2割続落、ブリは1〜2割反落、相場全体では軟調

10月12日(月) 週明けの取引、天候が回復傾向となり、買い気は幾分上向き。アジが半値以下に急反落、サンマは1割続落、ブリは1割反発、カツオは堅調、相場全体では小高い

10月13日(火) 休市前の取引、入荷は減ったが、前日からの荷余り感から買い気は弱まった。スルメが2割続伸、サバは堅調、アジは2割続落、カツオはおおむね下落、相場全体では小動き

10月15日(木) 休市明けの取引、サンマが1〜2割上伸、ブリはしっかり、アジは半値以下に続落、サバは2〜3割下落、カツオは2〜3割続落、相場全体では区々

品目別の動き

アジ 中型が長崎、中小型は石川や大阪を主体に入荷、前週に比べ数量は17%減少し、価格は中型が約3割高、中小型が6.5割弱高。

サバ 青森を主体に入荷、前週に比べ数量は16%減少し、価格はわずかに下落

イワシ 北海道を主体に入荷、前週に比べ数量は7%増加し、価格は1.5割強安。

スルメイカ 北海道を主体に入荷、前週に比べ数量は16%減少し、価格は約0.5割安。

カツオ 宮城や長崎を主体に入荷、前週に比べ数量は50%減少し、価格は9割強高。

生サンマ 北海道を主体に入荷、価格は約5.5割安。

ムキカキ 45%増加し、三陸産の価格は2.5割安。

主な水産物の市況(2020年10月第2週)

品目1日平均上場数量(t)前週比(%)前年同期比(%)主産地銘柄卸売価格(㎏/円)
マグロ36.282112各地3,921
海外3,744
メバチ50.393109各地※冷凍840
アジ32.183114長崎907
石川ほか中小792
サバ27.984179青森346
イワシ14.2107114北海道313
スルメイカ16.384291北海道985
冷スルメイカ25763各地-
サンマ46.4208103北海道929
北海道ほか解凍-
カレイ6.780112北海道594
青森ほかマコ1,116
北海道アカ856
北海道アサバ432
ハマチ29.9103185愛媛ほか野〆810
塩サケ15.786127北海道トキ1,674
北海道アキ972
タラ類16.3139147岩手ほか756
宮城ぶわ-
カツオ17.750159宮城ほか1,080
キンメダイ4.862150東京ほか2,241
ムキカキ6.1145117三陸1,755
各地-
「各地※」は海外を含む。
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/