東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2020年9月第4週(9月25日〜10月1日)の概況より。
日ごとの動き
30日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ17%の減少。
1日平均取扱数量は総量1,214t(前週比102%、前年同期比86%)。このうち鮮魚類は520t(前週比83%、前年同期比78%)、冷凍魚類は330t(前週比147%、前年同期比96%)、塩干加工品は365t(前週比107%、前年同期比90%)。
9月25日(金) 週末の取引、入荷は減ったものの、天候回復の遅れから買い気は低調。アジが4割上伸、スルメは3〜4割続伸、メジは小高く、相場全体では続堅調。
9月26日(土) 休市前の取引、入荷が増えて買い気は依然低調。スルメが小幅ながら続伸、サバは続堅調、カツオは強保合、サンマは1〜2割続落、相場全体では小動き。
9月28日(月) 週明けの取引、買い気はやや上向き。アジ、イワシが1〜3割上伸、スルメは堅調、サンマは1〜2割続落、サバは軟調、ブリは小甘い、相場全体では強保合。
9月29日(火) 休市前の取引、月末が近く買い気は振るわなかった。イワシが品薄から続伸、アジは1〜3割続伸、サバは小高く、メジは強保合、相場全体では小高い。
10月1日(木) 休市明けの取引、月替わりだが入荷増で買い気はいまひとつ。サンマが浜高を受けて2〜3割上伸、ブリは続堅調、サバはしっかり、メジは強保合、相場全体では強保合。
品目別の動き
アジ 中型、中小型ともに長崎を主体に入荷、前週に比べ数量は29%減少し、価格は中型が約2倍に上昇、中小型が4割弱高。
サバ 三重を主体に入荷、前週に比べ数量は11%減少し、価格は1割弱高。
イワシ 北海道を主体に入荷、前週に比べ数量は47%減少し、価格は約3.6倍に上昇。
スルメイカ 北海道や青森を主体に入荷、前週に比べ数量は40%減少し、価格は2割強高。
カツオ 鹿児島や宮城を主体に入荷、前週に比べ数量は27%減少し、価格は約2.1倍に上昇。
生サンマ 北海道を主体に入荷、価格は0.5割強安。
ムキカキ 10月1日よりムキカキの取引が始まり、三陸産の価格は前年同期比で0.5割高。
主な水産物の市況(2020年9月第4週)
品目 | 1日平均上場数量(t) | 前週比(%) | 前年同期比(%) | 主産地 | 銘柄 | 卸売価格(㎏/円) |
---|---|---|---|---|---|---|
マグロ | 44.8 | 113 | 108 | 各地 | 生 | 3,847 |
海外 | 生 | 3,449 | ||||
メバチ | 55.8 | 108 | 117 | 各地※ | 冷凍 | 828 |
アジ | 39.2 | 71 | 69 | 長崎 | 中 | 853 |
長崎 | 中小 | 594 | ||||
サバ | 26 | 89 | 93 | 三重 | − | 415 |
イワシ | 9.5 | 53 | 31 | 北海道 | − | 961 |
スルメイカ | 13 | 60 | 90 | 北海道ほか | − | 1,119 |
冷スルメイカ | 9.8 | 490 | 613 | 各地 | − | - |
サンマ | 26.3 | 123 | 65 | 北海道 | 生 | 1,460 |
北海道ほか | 解凍 | - | ||||
カレイ | 6.4 | 82 | 100 | 北海道 | マ | 554 |
青森ほか | マコ | 1,404 | ||||
北海道 | アカ | 1,008 | ||||
北海道 | アサバ | 432 | ||||
ハマチ | 26.1 | 120 | 162 | 愛媛ほか | 野〆 | 810 |
塩サケ | 20 | 123 | 105 | 北海道 | トキ | 1,674 |
北海道 | アキ | 972 | ||||
タラ類 | 10.6 | 143 | 113 | 岩手ほか | 生 | - |
宮城 | ぶわ | - | ||||
カツオ | 24.9 | 73 | 68 | 鹿児島ほか | − | 864 |
キンメダイ | 3.9 | 57 | 53 | 東京ほか | − | 2,457 |
ムキカキ | 0.9 | 450 | 50 | 三陸 | − | 2,610 |
各地 | − | - |
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/