日本フードサービス協会(JF)は2020年8月外食産業市場動向調査を発表した。全体(事業社数225、店舗数38,106店=97.8%)合計の売上高は84.0%と2桁の縮小。客単価は上昇し、客数は81.6%と2桁の大幅減。
客数が前年同月を上回った業態はなかった。
客単価が最も上昇したのは洋風ファストフードの114.7%で、売上高は唯一前年同月を上回った。次いで、中華ファミリーレストラン、ディナーレストラン、その他ファストフードなどで客単価上昇が顕著だった。
パブ・ビアホールおよび居酒屋だけが客単価が下降。前月までに続いて客数減も厳しく、売上高は前年同月の4割程度が続いた。
JFでは「8月は、前月から再び拡大し始めたコロナ感染によって、月前半を中心に客足が振るわず、外食全体の売上は7月の結果には及ばず84.0%と、回復傾向は頭打ちとなった。東京都など自治体が飲酒業態に営業時間短縮を要請したこと、お盆の帰省を自粛する人が多かったこと、小中学校の夏休み期間が短縮されたことなどがマイナス要因となった」としている。
事業社数 | 店舗数 | 売上高(前年比) | 店舗数(前年比) | 客数(前年比) | 客単価(前年比) | ||
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全体 | (N=225) | (N=38,106) | 84.0% | 97.8% | 81.6% | 102.9% | |
ファストフード | 合計 | (N=57) | (N=22,070) | 96.6% | 98.7% | 89.0% | 108.6% |
洋風 | (N=18) | (N=6,343) | 108.2% | 99.8% | 94.3% | 114.7% | |
和風 | (N=17) | (N=5,161) | 92.0% | 100.8% | 89.0% | 103.5% | |
麺類 | (N=24) | (N=3,609) | 80.8% | 100.0% | 78.4% | 103.1% | |
持ち帰り米飯/回転寿司 | (N=14) | (N=4,303) | 91.8% | 93.7% | 89.8% | 102.3% | |
その他 | (N=11) | (N=2,654) | 90.3% | 99.0% | 84.7% | 106.5% | |
ファミリーレストラン | 合計 | (N=59) | (N=10,161) | 75.1% | 98.0% | 71.9% | 104.4% |
洋風 | (N=27) | (N=4,989) | 70.9% | 97.6% | 68.9% | 102.9% | |
和風 | (N=31) | (N=2,431) | 70.8% | 95.7% | 70.4% | 100.6% | |
中華 | (N=15) | (N=1,343) | 89.7% | 102.7% | 82.7% | 108.5% | |
焼肉 | (N=16) | (N=1,398) | 85.6% | 99.3% | 84.8% | 100.9% | |
パブ/居酒屋 | 合計 | (N=39) | (N=2,404) | 41.0% | 90.7% | 43.6% | 94.1% |
パブ・ビアホール | (N=10) | (N=336) | 36.4% | 97.4% | 38.9% | 93.6% | |
居酒屋 | (N=32) | (N=2,068) | 42.3% | 89.7% | 45.3% | 93.2% | |
ディナーレストラン(計) | (N=33) | (N=1,229) | 65.1% | 93.2% | 60.8% | 107.2% | |
喫茶(計) | (N=21) | (N=2,053) | 67.8% | 98.5% | 65.5% | 103.5% | |
その他(計) | (N=16) | (N=189) | 81.4% | 102.7% | 77.6% | 104.8% |
凡例:10%以上のプラス/5%以上のプラス/前年同月未達(四捨五入で100.0%となっているものを含む)/5%以上のマイナス/10%以上のマイナス。
※前年同月比は税抜比較で行っている。
※ファストフード、ファミリーレストラン、パブ/居酒屋の各業態の内訳に関しては、重複する事業社があるため合計の数値は必ずしも内訳の累積に一致しない。
ファストフード
ファストフード全体の事業社数は57、店舗数は22,070店(98.7%)。客単価は際立って上昇し、客数は89.0%と2桁の大幅減。売上高は96.6%と前年同月を下回った。
洋風ファストフード(事業社数18、店舗数6,343店=99.8%)は、客単価は2桁アップと大幅に上昇し、客数は94.3%と減少。売上高は108.2%と拡大。
和風ファストフード(事業社数17、店舗数5,161店=100.8%)は、客単価は上昇し、客数は89.0%と2桁の大幅減。売上高は92.0%と縮小。
麺類ファストフード(事業社数24、店舗数3,609店=100.0%)は、客単価は上昇し、客数は78.4%と2桁の大幅減。売上高は80.8%と2桁の縮小。
持ち帰り米飯/回転寿司ファストフード(事業社数14、店舗数4,303店=93.7%)は、客単価は上昇し、客数は89.8%と2桁の大幅減。売上高は91.8%と縮小。
その他ファストフード(事業社数11、店舗数2,654店=99.0%)は、客単価は際立って上昇し、客数は84.7%と2桁の大幅減。売上高は90.3%と縮小。
ファミリーレストラン
ファミリーレストラン全体の事業社数は59、店舗数は10,161店(98.0%)。客単価は上昇し、客数は71.9%と2桁の大幅減。売上高は75.1%と2桁の縮小。
洋風ファミリーレストラン(事業社数27、店舗数4,989店=97.6%)は、客単価は上昇し、客数は68.9%と2桁の大幅減。売上高は70.9%と2桁の縮小。
和風ファミリーレストラン(事業社数31、店舗数2,431店=95.7%)は、客単価は前年並みながら、客数は70.4%と2桁の大幅減。売上高は70.8%と2桁の縮小。
中華ファミリーレストラン(事業社数15、店舗数1,343店=102.7%)は、客単価は際立って上昇し、客数は82.7%と2桁の大幅減。売上高は89.7%と2桁の縮小。
焼肉ファミリーレストラン(事業社数16、店舗数1,398店=99.3%)は、客単価は前年並みながら、客数は84.8%と2桁の大幅減。売上高は85.6%と2桁の縮小。
パブ・居酒屋
パブ/居酒屋全体の事業社数は39、店舗数は2,404店(90.7%)。客単価は際立って下降したが、客数は43.6%と2桁の大幅減。売上高は41.0%と2桁の縮小。
パブ・ビアホール(事業社数10、店舗数336店=97.4%)は、客単価は際立って下降したが、客数は38.9%と2桁の大幅減。売上高は36.4%と2桁の縮小。
居酒屋(事業社数32、店舗数2,068店=89.7%)は、客単価は際立って下降したが、客数は45.3%と2桁の大幅減。売上高は42.3%と2桁の縮小。
ディナーレストラン
ディナーレストラン全体(事業社数33、店舗数1,229店=93.2%)は、客単価は際立って上昇し、客数は60.8%と2桁の大幅減。売上高は65.1%と2桁の縮小。
喫茶
喫茶全体(事業社数21、店舗数2,053店=98.5%)は、客単価は上昇し、客数は65.5%と2桁の大幅減。売上高は67.8%と2桁の縮小。
その他の業態
その他全体(事業社数16、店舗数189店=102.7%)は、客単価は上昇し、客数は77.6%と2桁の大幅減。売上高は81.4%と2桁の縮小。
●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/data/data_c.html