「外食を再開するつもり」半数

(写真はイメージです)

6月上旬現在の意向として「外食を再開するつもり」が半数。「当分は控える」は3割。――ホットペッパーグルメ外食総研の調査でわかった。

40代・50代男性の2割が「以前と変わらぬ頻度で」

 株式会社リクルートライフスタイル(東京都千代田区、淺野健社長)の外食に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、「緊急事態宣言解除後の外食実調査」を実施した。

※インターネット調査。調査期間:2020年6月8日(月)~2020年6月9日(火)。調査対象:全国47都道府県に住む20~59歳の男女歳の男女(マクロミルの登録モニター)。有効回答数:1,032件(男性516件、女性516件)。

 それによると、現在の外食実施意向については、外食を再開するつもり(「以前と変わりなく」と「以前より頻度低く」の計)の人は54.0%で、一方、「当分は控える」という人は34.1%だった。

「以前と変わらぬ頻度で行く」と回答した人がいちばん多かったのは40代・50代男性で、共に21.7%だった。半面、30・40代女性は「当分は控える」と回答した人が4割超と多く見られた。

Q 6月上旬現在、外食に行こうと思いますか?

(昨年までの外食頻度と比較。単一回答。n=男性516、女性516)

6月上旬現在、外食に行こうと思いますか?

衛生面については女性がより注意深い

 店選びの際に感染対策で気にすることは、男女ともに1位「席の間隔が空いているか」(男性43.6%、女性64.4%)、2位「換気がされているか」(男性37.3%、女性62.3%)。3位「店内の消毒が定期的にされているか」(男性37.1%、女性57.0%)が上位に挙がった。

 なお、全体的にどの項目においても女性の方が気にする割合が高い傾向にある。また、「特にない」の回答は女性が9.0%であったのに対し、男性は22.6%だった。

Q 今後、外食のお店選びをする際に気にすることはありますか?

(複数回答。外食意向について、「もう外食には行かない」と回答した人を除く と回答した人を除くと回答した人を除く。n=男性509、n=女性509)

男性

順位店選びの際に衛生面で気にするポイント
1席の間隔が空いているか43.6
2きちんと換気がされているか37.3
3店内の消毒が定期的にされているか37.1
4店内に手指消毒用液(消毒用アルコール等)が用意されているか32.4
5従業員のマスク着用が徹底されているか29.9
6パーテーションの仕切りやお客さま同士が対面にならいなどの工夫がされているか25.1
7従業員の健康チェックがきちんとされているか19.3
8大皿やビュッフェスタイルではなく、個人ごとに料理が提供されているか14.7
9キャッシュレスの導入など、支払いが早く済み、接触が少ないようになっているか12.6
10カウンターと厨房の間に飛沫防止シートが貼られているなどの対策があるか12.0
-とくになし22.6

女性

順位店選びの際に衛生面で気にするポイント
1席の間隔が空いているか64.4
2きちんと換気がされているか62.3
3店内の消毒が定期的にされているか57.0
4従業員のマスク着用が徹底されているか56.0
5店内に手指消毒用液(消毒用アルコール等)が用意されているか53.8
6従業員の健康チェックがきちんとされているか41.3
7大皿やビュッフェスタイルではなく、個人ごとに料理が提供されているか36.5
8パーテーションの仕切りやお客さま同士が対面にならいなどの工夫がされているか36.0
9予約制など、密にならない人数しか受け入れない体制になっているか25.1
10カウンターと厨房の間に飛沫防止シートが貼られているなどの対策があるか20.6
-とくになし9.0

再発見された外食の価値

 自粛生活中、外食について恋しかった体験は、1位が「自炊では難しい料理(※)を食べること」が38.2%、2位は「食事相手との会話」が37.2%だった。

※自炊では難しい料理=家では調理するのが難しい食材や本格多国籍料理など。

 また、緊急事態宣言中の食生活で良かった点の1位は「家族との食事が増えたこと」30.9%が1位。悪かった点は「外食ができなくなっておいしいものが食べられなくなったこと」24.3%が1位だった。

Q 自粛生活中、外食においてどのような体験が恋しかったですか?

(複数回答。外食意向について、「もともと外食はしない」と回答した人を除く。n=男性461、女性 487)

自粛生活中、外食においてどのような体験が恋しかったですか?