東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2020年5月第3週(5月15日〜5月21日)の概況より。
日ごとの動き
20日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べほぼ変わらず。
1日平均取扱数量は総量1,187t(前週比102%、前年同期比93%)。このうち鮮魚類は543t(前週比99%、前年同期比88%)、冷凍魚類は236t(前週比103%、前年同期比91%)、塩干加工品は408t(前週比104%、前年同期比100%)。
5月15日(金) 週末の取引、入荷が少ないこともあり買い気はまずまず。アジが強保合、ブリは小高い、カツオは小動き、相場全体では強保合。
5月16日(土) 休市前の取引、天気が下り坂の予報から荷動きは停滞気味。アジは小幅下落、イワシは安値が継続、サバは幾分値を上げ、スルメやカツオも底堅い値動き、相場全体では小動き。
5月18日(月) 休市明けの取引、天候の悪化の予報などで買い気は低調。アジは2割続落、スルメは1割下落、サバは軟調、カツオは弱保合、相場全体では軟調。
5月19日(火) 休市前の取引、雨市で買い気は弱かった。サバは堅調、カツオは小安く、アジは小甘い、イワシ、メジはともに小動き、相場全体では小動き。
5月21日(木) 休市明けの取引、買い気はいまひとつ。イワシ、サバ、スルメ、ブリが1〜3割上伸、カツオはしっかり、相場全体では上伸。
品目別の動き
アジ 中型が長崎、中小型が新潟を主体に入荷。数量は前週に比べ25%増加し、価格は中型が約2割安、中小型が1.5割弱安。
サバ 千葉を主体に入荷。数量は前週に比べほぼ変わらず、価格は約1割高。
イワシ 石川を主体に入荷。数量は前週に比べ24%減少し、価格は約0.5割高。
スルメイカ 石川や福井を主体に入荷。数量は前週に比べ39%増加し、価格は0.5割強安。
カツオ 千葉を主体に入荷。数量は前週に比べ34%減少し、価格は約3割高。
主な水産物の市況(2020年5月第3週)
品目 | 1日平均上場数量(t) | 前週比(%) | 前年同期比(%) | 主産地 | 銘柄 | 卸売価格(㎏/円) |
---|---|---|---|---|---|---|
マグロ | 36.1 | 138 | 113 | 各地 | 生 | 2,941 |
海外 | 生 | 2,965 | ||||
メバチ | 45.4 | 96 | 80 | 各地※ | 冷凍 | 836 |
アジ | 55.3 | 125 | 80 | 長崎 | 中 | 410 |
新潟 | 中小 | 389 | ||||
サバ | 27.6 | 99 | 88 | 千葉 | − | 307 |
イワシ | 29.9 | 76 | 150 | 石川 | − | 259 |
スルメイカ | 10.6 | 139 | 108 | 石川ほか | − | 989 |
冷スルメイカ | 1.4 | 74 | 42 | 各地 | − | - |
サンマ | 3.7 | 97 | 77 | 各地 | 解凍 | - |
カレイ | 20.7 | 110 | 110 | 北海道 | マ | 346 |
青森ほか | マコ | 378 | ||||
北海道 | アカ | 486 | ||||
北海道 | アサバ | 540 | ||||
ハマチ | 13.5 | 52 | 85 | 愛媛ほか | 野〆 | 916 |
塩サケ | 14.9 | 103 | 85 | 北海道 | トキ | - |
北海道 | アキ | 972 | ||||
タラ類 | 10.7 | 97 | 120 | 岩手ほか | 生 | 756 |
宮城 | ぶわ | - | ||||
カツオ | 11.7 | 66 | 26 | 千葉 | − | 975 |
キンメダイ | 7.8 | 76 | 101 | 東京ほか | − | 1,555 |
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/