忘・新年会の予算は増加傾向

この年末年始の忘年会・新年会の想定予算は1回当たり平均4,449円で3年連続増加――ホットペッパーグルメ外食総研の調査でわかった。

回数は減るが予算は増加傾向

 株式会社リクルートライフスタイル(東京都千代田区、淺野健社長)の外食に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、外食市場調査(2019年10月度)において、「令和初の忘年会・新年会」(2019年12月〜2020年1月)の動向を調査した。

※インターネット調査。調査期間:2019年9月19日(木)〜2019年10月1日(火)。調査対象:首都圏、関西圏、東海圏に住む20〜69歳の男女(株式会社マクロミルの登録モニター)、本調査対象者数:16,153。

 それによると、忘年会・新年会への参加回数は昨年並みかやや減ると見られる一方、平均想定予算は増えると予測された。また、「会社・仕事関係」の忘年会・新年会の実施予定が増え、「友人・知人関係」「家族・親族関係」「趣味・サークル関係」は減る傾向が見られる。

参加回数「昨年と変わらない」8割

 忘年会・新年会への参加回数は「昨年と変わらない」が78.9%で最大。ただし、「昨年より大きく増えそう」「昨年よりやや増えそう」の“増加派”は計9.0%(前年同調査では10.1%)、「昨年より大きく減りそう」「昨年よりやや減りそう」の“減少派”は計12.1%(前年同調査では11.1%)で、減少派が増加派をやや上回った。

予算は平均4,449円。増税分加味で実質マイナスか

 今年度の忘年会・新年会1回当たりの予算は「5,000円〜6,000円未満」(32.1%)と「3,000円〜4,000円未満」(22.4%)、「4,000円〜5,000円未満」(22.2%)の3つのボリュームゾーンで、平均想定予算は4,449円。この平均想定予算は前年比+54円で、3年連続の増加の予測。

 とは言え、増減率の+1.2%は2019年10月の消費税増税分には匹敵しないため、実質前年比マイナスの可能性はある。

 圏域別では、東海圏の平均想定予算が4,448円、前年比+96円で、最も増加幅が大きい。

「会社・仕事関係」の予定数が過去最高

 今年度、誰と忘年会・新年会を行う予定かを聞いた結果、3圏域合計で最も多かった相手は「会社・仕事関係」の45.1%。これは過去最高の数字。昨年度の調査でも「会社・仕事関係」は過去最高で、2年連続最高値更新となった。次いで多かったのは「友人・知人関係」の36.0%だった。

 なお、「会社・仕事関係」の忘年会・新年会参加予定が多いのは、30〜50代男性であり、逆に50・60代女性では少なく、就業状況との関連が強そうだ。

 一方、「友人・知人関係」は前年比−1.3ポイント。この数字は調査開始以来年々減少している。「家族・親族関係」(14.4%、前年比‐1.2ポイント)、「趣味・サークル関係」(9.7%、前年比‐1.2ポイント)も経年で減少傾向にあるが、これらも今年度もマイナスの傾向であった。