日本フードサービス協会(JF)は2019年9月外食産業市場動向調査を発表した。全体(事業社数189、店舗数35,237店=99.4%)合計の売上高は104.0%と前年同月を上回った。客単価は前年並みだが、客数は103.3%と前年同月を上回った。
洋風ファストフードとパブ・ビアホールで客数が2桁増。洋風ファストフードは期間限定の新商品等のキャンペーンが奏功したと見られる。パブ・ビアホールは9月20日から開催の「ラグビーワールドカップ2019」による訪日客を含む利用増と見られる。
ほかに、麺類ファストフード、喫茶が好調だった。メディア露出、キャッシュレス促進キャンペーンなどが影響したと見られる。
その他(総合飲食、宅配ピザ、給食等を含む)は客数、売上高とも1割減。
JFでは「9月は、大型台風の上陸で大きな被害があったが、前年より晴れの日が多く、全国的に気温も高くなり、消費増税前の商業施設での駆け込み需要と相まって、外食の客足も伸び、FFを中心に好調、全体の売上は104.0%と、前年を上回った」としている。
事業社数 | 店舗数 | 売上高(前年比) | 店舗数(前年比) | 客数(前年比) | 客単価(前年比) | ||
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全体 | (N=189) | (N=35,237) | 104.0% | 99.4% | 103.3% | 100.7% | |
ファストフード | 合計 | (N=51) | (N=19,118) | 106.8% | 100.3% | 105.6% | 101.1% |
洋風 | (N=17) | (N=6,300) | 109.7% | 99.3% | 110.6% | 99.2% | |
和風 | (N=16) | (N=5,117) | 104.5% | 101.3% | 101.6% | 102.9% | |
麺類 | (N=20) | (N=3,243) | 106.0% | 101.6% | 103.3% | 102.6% | |
持ち帰り米飯/回転寿司 | (N=13) | (N=1,858) | 103.1% | 99.0% | 103.4% | 99.6% | |
その他 | (N=9) | (N=2,600) | 102.7% | 99.8% | 98.7% | 104.1% | |
ファミリーレストラン | 合計 | (N=49) | (N=9,569) | 101.3% | 99.7% | 99.0% | 102.4% |
洋風 | (N=21) | (N=4,850) | 100.4% | 99.1% | 97.3% | 103.2% | |
和風 | (N=24) | (N=1,854) | 98.6% | 97.7% | 98.4% | 100.2% | |
中華 | (N=13) | (N=1,437) | 104.9% | 101.7% | 103.9% | 101.0% | |
焼肉 | (N=16) | (N=1,428) | 104.2% | 102.6% | 104.3% | 99.9% | |
パブ/居酒屋 | 合計 | (N=34) | (N=2,401) | 99.3% | 97.2% | 100.1% | 99.2% |
パブ・ビアホール | (N=9) | (N=338) | 111.1% | 98.3% | 110.5% | 100.6% | |
居酒屋 | (N=29) | (N=2,063) | 96.4% | 97.0% | 96.7% | 99.7% | |
ディナーレストラン(計) | (N=26) | (N=988) | 102.1% | 98.5% | 101.9% | 100.2% | |
喫茶(計) | (N=13) | (N=2,040) | 108.9% | 101.0% | 104.5% | 104.2% | |
その他(計) | (N=16) | (N=1,121) | 88.1% | 86.8% | 90.4% | 97.5% |
凡例:10%以上のプラス/5%以上のプラス/前年同月未達(四捨五入で100.0%となっているものを含む)/5%以上のマイナス/10%以上のマイナス。
※前年同月比は税抜比較で行っている。
※ファストフード、ファミリーレストラン、パブ/居酒屋の各業態の内訳に関しては、重複する事業社があるため合計の数値は必ずしも内訳の累積に一致しない。
ファストフード
ファストフード全体の事業社数は51、店舗数は19,118店(100.3%)。客単価は上昇したが、客数は105.6%と増加。売上高は106.8%と拡大。
洋風ファストフード(事業社数17、店舗数6,300店=99.3%)は、客単価はやや低めの前年並みだが、客数は110.6%と2桁の大幅増。売上高は109.7%と拡大。
和風ファストフード(事業社数16、店舗数5,117店=101.3%)は、客単価は上昇したが、客数は101.6%と前年同月を上回った。売上高は104.5%と前年同月を上回った。
麺類ファストフード(事業社数20、店舗数3,243店=101.6%)は、客単価は上昇したが、客数は103.3%と前年同月を上回った。売上高は106.0%と拡大。
持ち帰り米飯/回転寿司ファストフード(事業社数13、店舗数1,858店=99.0%)は、客単価はやや低めの前年並みだが、客数は103.4%と前年同月を上回った。売上高は103.1%と前年同月を上回った。
その他ファストフード(事業社数9、店舗数2,600店=99.8%)は、客単価は上昇し、客数は98.7%と前年同月を下回った。売上高は102.7%と前年同月を上回った。
ファミリーレストラン
ファミリーレストラン全体の事業社数は49、店舗数は9,569店(99.7%)。客単価は上昇し、客数は99.0%と前年同月を下回った。売上高は101.3%と前年同月を上回った。
洋風ファミリーレストラン(事業社数21、店舗数4,850店=99.1%)は、客単価は上昇し、客数は97.3%と前年同月を下回った。売上高は100.4%と前年同月をクリア。
和風ファミリーレストラン(事業社数24、店舗数1,854店=97.7%)は、客単価は前年並みながら、客数は98.4%と前年同月を下回った。売上高は98.6%と前年同月を下回った。
中華ファミリーレストラン(事業社数13、店舗数1,437店=101.7%)は、客単価は上昇したが、客数は103.9%と前年同月を上回った。売上高は104.9%と前年同月を上回った。
焼肉ファミリーレストラン(事業社数16、店舗数1,428店=102.6%)は、客単価はやや低めの前年並みだが、客数は104.3%と前年同月を上回った。売上高は104.2%と前年同月を上回った。
パブ・居酒屋
パブ/居酒屋全体の事業社数は34、店舗数は2,401店(97.2%)。客単価はやや低めの前年並みで、客数は100.1%と前年並み。売上高は99.3%と未達ながら前年同月並み。
パブ・ビアホール(事業社数9、店舗数338店=98.3%)は、客単価は前年並みだが、客数は110.5%と2桁の大幅増。売上高は111.1%と2桁の拡大。
居酒屋(事業社数29、店舗数2,063店=97.0%)は、客単価はやや低めの前年並みながら、客数は96.7%と前年同月を下回った。売上高は96.4%と前年同月を下回った。
ディナーレストラン
ディナーレストラン全体(事業社数26、店舗数988店=98.5%)は、客単価は前年並みだが、客数は101.9%と前年同月を上回った。売上高は102.1%と前年同月を上回った。
喫茶
喫茶全体(事業社数13、店舗数2,040店=101.0%)は、客単価は上昇したが、客数は104.5%と前年同月を上回った。売上高は108.9%と拡大。
その他の業態
その他全体(事業社数16、店舗数1,121店=86.8%)は、客単価は下降したが、客数は90.4%と減少。売上高は88.1%と2桁の縮小。
●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/data/data_c.html