日本フードサービス協会(JF)は2019年7月外食産業市場動向調査を発表した。全体(事業社数192、店舗数35,390店=99.8%)合計の売上高は99.5%と未達ながら前年同月並み。客単価は上昇し、客数は98.3%と前年同月を下回った。
洋風および和風のFRとその他ファストフードが客数を大きく落とし、洋風および和風のFRは売上高も5%を超えるマイナスとなった。
また、パブ・ビアホール、居酒屋、持ち帰り米飯/回転寿司、焼肉、和風、その他業態も客数が前年同月未達となった。
売上高が前年同月をクリアしたのはディナーレストランと、日常利用型の業態。ファミリー向けのロワーポピュラープライスからミドルポピュラープライスの業態に激震が広がった。
JFでは「7月は、梅雨明けが前年より大幅に遅れ、天候不順と低温が続いたことに加え、日曜日が1日少ない曜日周りの影響により、FRなどを中心に客足が落ち込んだ。引き続き、季節メニューの投入やメニュー価格の改訂等で客単価は上昇傾向にあるものの、客数の減少により、全体の売上は99.5%と35カ月ぶりに前年を下回った」としている。
事業社数 | 店舗数 | 売上高(前年比) | 店舗数(前年比) | 客数(前年比) | 客単価(前年比) | ||
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全体 | (N=192) | (N=35,390) | 99.5% | 99.8% | 98.3% | 101.3% | |
ファストフード | 合計 | (N=52) | (N=19,131) | 101.4% | 100.3% | 99.7% | 101.7% |
洋風 | (N=17) | (N=6,198) | 102.4% | 99.1% | 100.6% | 101.8% | |
和風 | (N=18) | (N=5,194) | 101.6% | 101.6% | 99.6% | 102.0% | |
麺類 | (N=21) | (N=3,239) | 102.6% | 101.5% | 100.1% | 102.6% | |
持ち帰り米飯/回転寿司 | (N=14) | (N=1,906) | 98.9% | 99.7% | 99.2% | 99.8% | |
その他 | (N=7) | (N=2,594) | 96.7% | 99.9% | 93.9% | 103.0% | |
ファミリーレストラン | 合計 | (N=49) | (N=9,578) | 95.6% | 99.7% | 93.8% | 101.8% |
洋風 | (N=21) | (N=4,882) | 93.7% | 99.1% | 91.6% | 102.3% | |
和風 | (N=25) | (N=1,864) | 94.0% | 98.2% | 94.0% | 100.0% | |
中華 | (N=13) | (N=1,437) | 100.5% | 102.0% | 100.7% | 99.8% | |
焼肉 | (N=16) | (N=1,395) | 99.5% | 101.6% | 98.7% | 100.8% | |
パブ/居酒屋 | 合計 | (N=34) | (N=2,366) | 98.6% | 97.2% | 97.6% | 101.0% |
パブ・ビアホール | (N=10) | (N=346) | 97.7% | 98.3% | 97.5% | 100.3% | |
居酒屋 | (N=29) | (N=2,020) | 98.8% | 97.0% | 97.7% | 101.2% | |
ディナーレストラン(計) | (N=26) | (N=1,012) | 102.1% | 98.3% | 101.9% | 100.1% | |
喫茶(計) | (N=14) | (N=2,037) | 103.7% | 100.5% | 100.4% | 103.3% | |
その他(計) | (N=17) | (N=1,266) | 100.0% | 97.2% | 98.5% | 101.6% |
凡例:10%以上のプラス/5%以上のプラス/前年同月未達(四捨五入で100.0%となっているものを含む)/5%以上のマイナス/10%以上のマイナス。
※前年同月比は税抜比較で行っている。
※ファストフード、ファミリーレストラン、パブ/居酒屋の各業態の内訳に関しては、重複する事業社があるため合計の数値は必ずしも内訳の累積に一致しない。
ファストフード
ファストフード全体の事業社数は52、店舗数は19,131店(100.3%)。客単価は上昇しながら、客数は99.7%とほぼ前年並み。売上高は101.4%と前年同月を上回った。
洋風ファストフード(事業社数17、店舗数6,198店=99.1%)は、客単価は上昇しながら、客数は100.6%と前年並み。売上高は102.4%と前年同月を上回った。
和風ファストフード(事業社数18、店舗数5,194店=101.6%)は、客単価は上昇しながら、客数は99.6%とほぼ前年並み。売上高は101.6%と前年同月を上回った。
麺類ファストフード(事業社数21、店舗数3,239店=101.5%)は、客単価は上昇しながら、客数は100.1%と前年並み。売上高は102.6%と前年同月を上回った。
持ち帰り米飯/回転寿司ファストフード(事業社数14、店舗数1,906店=99.7%)は、客単価はやや低めの前年並みで、客数は99.2%とほぼ前年並み。売上高は98.9%と前年同月を下回った。
その他ファストフード(事業社数7、店舗数2,594店=99.9%)は、客単価は上昇し、客数は93.9%と減少。売上高は96.7%と前年同月を下回った。
ファミリーレストラン
ファミリーレストラン全体の事業社数は49、店舗数は9,578店(99.7%)。客単価は上昇し、客数は93.8%と減少。売上高は95.6%と前年同月を下回った。
洋風ファミリーレストラン(事業社数21、店舗数4,882店=99.1%)は、客単価は上昇し、客数は91.6%と減少。売上高は93.7%と縮小。
和風ファミリーレストラン(事業社数25、店舗数1,864店=98.2%)は、客単価は前年並みながら、客数は94.0%と減少。売上高は94.0%と縮小。
中華ファミリーレストラン(事業社数13、店舗数1,437店=102.0%)は、客単価はやや低めの前年並みで、客数は100.7%と前年並み。売上高は100.5%と前年同月をクリア。
焼肉ファミリーレストラン(事業社数16、店舗数1,395店=101.6%)は、客単価は前年並みながら、客数は98.7%と前年同月を下回った。売上高は99.5%と未達ながら前年同月並み。
パブ・居酒屋
パブ/居酒屋全体の事業社数は34、店舗数は2,366店(97.2%)。客単価は上昇し、客数は97.6%と前年同月を下回った。売上高は98.6%と前年同月を下回った。
パブ・ビアホール(事業社数10、店舗数346店=98.3%)は、客単価は前年並みながら、客数は97.5%と前年同月を下回った。売上高は97.7%と前年同月を下回った。
居酒屋(事業社数29、店舗数2,020店=97.0%)は、客単価は上昇し、客数は97.7%と前年同月を下回った。売上高は98.8%と前年同月を下回った。
ディナーレストラン
ディナーレストラン全体(事業社数26、店舗数1,012店=98.3%)は、客単価は前年並みだが、客数は101.9%と前年同月を上回った。売上高は102.1%と前年同月を上回った。
喫茶
喫茶全体(事業社数14、店舗数2,037店=100.5%)は、客単価は上昇しながら、客数は100.4%と前年並み。売上高は103.7%と前年同月を上回った。
その他の業態
その他全体(事業社数17、店舗数1,266店=97.2%)は、客単価は上昇し、客数は98.5%と前年同月を下回った。売上高は100.0%と前年同月をクリア。
●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/data/data_c.html