国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(微生物)No.14(2019.07.10)を発表した。
注目記事
【米国】生鮮パパイヤ関連のサルモネラ
米国疾病予防管理センター(US CDC: Centers for Disease Control and Prevention)、複数州の公衆衛生・食品規制当局および米国食品医薬品局(US FDA)は、Agroson’s社(ニューヨーク州Bronx)が供給したCaviブランドの丸ごとの生鮮パパイヤに関連して複数州にわたり発生しているサルモネラ(Salmonella Uganda)感染アウトブレイクを調査している。
患者の発症日は2019年1月14日〜6月16日である。患者の大多数が2019年4月以降に発症している。患者の年齢範囲は1歳未満〜90歳、情報が得られた患者45人のうち27人が入院したが、サルモネラが原因で死亡した患者は報告されていない。
疫学・追跡調査から得られたエビデンスは、メキシコから輸入されたCaviブランドの丸ごとの生鮮パパイヤが本アウトブレイクの感染源である可能性が高いことを示している。
【米国】小麦粉関連のO26感染アウトブレイク
米国疾病予防管理センター(US CDC)、複数州の公衆衛生・食品規制当局および米国食品医薬品局(US FDA)は、小麦粉に関連して複数州にわたり発生している志賀毒素産生性大腸菌(E. coli)O26感染アウトブレイクを調査している。
大腸菌汚染の可能性があるとして一部の小麦粉製品が回収されており、2019年6月21日、新たにBrand Castle社(オハイオ州Bedford Heights)が以下の数種類のブランドのクッキーミックス粉およびブラウニーミックス粉の回収を開始した。
(注目記事のまとめ:FoodWatchJapan編集部)
食品安全情報へのリンク
- 食品安全情報
- http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/index.html
- 食品安全情報(微生物)No.14(2019.07.10)
- http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/2019/foodinfo201914m.pdf
今号の目次
【米国疾病予防管理センター(US CDC)】
1. Cavi ブランドの丸ごとの生鮮パパイヤに関連して発生しているサルモネラ
(Salmonella Uganda)感染アウトブレイク(2019年7月5日付更新情報、6月28日
付初発情報)
2. 小麦粉に関連して発生している志賀毒素産生性大腸菌O26 感染アウトブレイク(2019
年6月24日付更新情報)
3. Butterball ブランドの七面鳥ひき肉に関連して複数州にわたり発生したサルモネラ
(Salmonella Schwarzengrund)感染アウトブレイク(最終更新)
【欧州食品安全機関(EFSA)】
1. 欧州連合(EU)域内のヒト、動物および食品由来の人獣共通感染症細菌と指標細菌の
抗菌剤耐性に関する年次要約報告書(2017年)
【欧州委員会健康・食品安全総局(EC DG-SANTE)】
1. 食品および飼料に関する早期警告システム(RASFF:Rapid Alert System for Food and
Feed)
【イングランド公衆衛生局(UK PHE)】
1. サンドイッチに関連しているリステリア症患者を調査中(2019年6月26日付更新情報)
【英国食品基準庁(UK FSA)】
1. 複数の病院で発生しているリステリア症患者に関連する食品供給チェーンの調査(2019
年6月26日付更新情報)
【ドイツ連邦リスクアセスメント研究所(BfR)】
1. 高頻度にみられる下痢症病原体が多くの人にあまり知られていない(ドイツ連邦リスク
アセスメント研究所(BfR)の消費者調査の結果)
【ProMed mail】
1. コレラ、下痢、赤痢最新情報2019(19)(18)