日本フードサービス協会(JF)は2019年4月外食産業市場動向調査を発表した。全体(事業社数197、店舗数35,763店=100.3%)合計の売上高は101.7%と前年同月を上回った。客単価は上昇しながら、客数は99.4%とほぼ前年並み。
客数が前年同月割れとなりながら客単価上昇によって前年並みの売上高となっている業態が多く見られる。
客数が前年同月をクリアしているのは、洋風ファストフード、和風ファストフード、中華ファミリーレストラン、焼肉ファミリーレストラン、パブ・ビアホール、その他。
その他ファストフードの大幅な落ち込みは、前年の携帯会社とのコラボキャンペーンの反動。
JFでは「4月は、東日本で気温が低かったことも客足にマイナスの影響を与えた。客数は全体的に前年を下回ったものの、季節メニューの投入やメニュー価格の改定等により客単価が上昇、全体の売上は101.7%と32カ月連続して前年を上回った。今年のGWは10連休と休日数が増加したが、その前半にあたる4月末の4日間は天候に恵まれない日もあり、客足が鈍る店もみられた」としている。
事業社数 | 店舗数 | 売上高(前年比) | 店舗数(前年比) | 客数(前年比) | 客単価(前年比) | ||
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全体 | (N=197) | (N=35,763) | 101.7% | 100.3% | 99.4% | 102.2% | |
ファストフード | 合計 | (N=56) | (N=19,461) | 102.7% | 100.7% | 99.7% | 103.0% |
洋風 | (N=17) | (N=6,509) | 103.4% | 100.3% | 100.2% | 103.2% | |
和風 | (N=17) | (N=5,192) | 104.9% | 101.8% | 101.4% | 103.4% | |
麺類 | (N=21) | (N=3,228) | 101.6% | 101.8% | 99.6% | 102.1% | |
持ち帰り米飯/回転寿司 | (N=16) | (N=1,943) | 102.1% | 98.3% | 100.0% | 102.1% | |
その他 | (N=7) | (N=2,589) | 94.5% | 100.0% | 87.6% | 107.9% | |
ファミリーレストラン | 合計 | (N=52) | (N=9,629) | 100.7% | 100.1% | 98.7% | 102.0% |
洋風 | (N=22) | (N=4,914) | 99.1% | 99.6% | 97.6% | 101.5% | |
和風 | (N=26) | (N=1,896) | 99.6% | 99.1% | 96.8% | 102.9% | |
中華 | (N=13) | (N=1,423) | 104.9% | 101.6% | 103.9% | 100.9% | |
焼肉 | (N=17) | (N=1,396) | 103.4% | 101.9% | 101.8% | 101.6% | |
パブ/居酒屋 | 合計 | (N=33) | (N=2,366) | 99.5% | 98.7% | 98.7% | 100.8% |
パブ・ビアホール | (N=10) | (N=347) | 100.0% | 98.9% | 101.5% | 98.5% | |
居酒屋 | (N=27) | (N=2,019) | 99.4% | 98.6% | 97.7% | 101.7% | |
ディナーレストラン(計) | (N=26) | (N=997) | 99.9% | 98.1% | 99.4% | 100.6% | |
喫茶(計) | (N=13) | (N=2,033) | 101.9% | 100.3% | 99.9% | 102.1% | |
その他(計) | (N=17) | (N=1,277) | 101.4% | 100.7% | 100.1% | 101.3% |
凡例:10%以上のプラス/5%以上のプラス/前年同月未達(四捨五入で100.0%となっているものを含む)/5%以上のマイナス/10%以上のマイナス。
※前年同月比は税抜比較で行っている。
※ファストフード、ファミリーレストラン、パブ/居酒屋の各業態の内訳に関しては、重複する事業社があるため合計の数値は必ずしも内訳の累積に一致しない。
ファストフード
ファストフード全体の事業社数は56、店舗数は19,461店(100.7%)。客単価は上昇しながら、客数は99.7%とほぼ前年並み。売上高は102.7%と前年同月を上回った。
洋風ファストフード(事業社数17、店舗数6,509店=100.3%)は、客単価は上昇しながら、客数は100.2%と前年並み。売上高は103.4%と前年同月を上回った。
和風ファストフード(事業社数17、店舗数5,192店=101.8%)は、客単価は上昇したが、客数は101.4%と前年同月を上回った。売上高は104.9%と前年同月を上回った。
麺類ファストフード(事業社数21、店舗数3,228店=101.8%)は、客単価は上昇しながら、客数は99.6%とほぼ前年並み。売上高は101.6%と前年同月を上回った。
持ち帰り米飯/回転寿司ファストフード(事業社数16、店舗数1,943店=98.3%)は、客単価は上昇しながら、客数は100.0%と前年並み。売上高は102.1%と前年同月を上回った。
その他ファストフード(事業社数7、店舗数2,589店=100.0%)は、客単価は際立って上昇し、客数は87.6%と2桁の大幅減。売上高は94.5%と縮小。
ファミリーレストラン
ファミリーレストラン全体の事業社数は52、店舗数は9,629店(100.1%)。客単価は上昇し、客数は98.7%と前年同月を下回った。売上高は100.7%と前年同月をクリア。
洋風ファミリーレストラン(事業社数22、店舗数4,914店=99.6%)は、客単価は上昇し、客数は97.6%と前年同月を下回った。売上高は99.1%と未達ながら前年同月並み。
和風ファミリーレストラン(事業社数26、店舗数1,896店=99.1%)は、客単価は上昇し、客数は96.8%と前年同月を下回った。売上高は99.6%と未達ながら前年同月並み。
中華ファミリーレストラン(事業社数13、店舗数1,423店=101.6%)は、客単価は前年並みだが、客数は103.9%と前年同月を上回った。売上高は104.9%と前年同月を上回った。
焼肉ファミリーレストラン(事業社数17、店舗数1,396店=101.9%)は、客単価は上昇したが、客数は101.8%と前年同月を上回った。売上高は103.4%と前年同月を上回った。
パブ・居酒屋
パブ/居酒屋全体の事業社数は33、店舗数は2,366店(98.7%)。客単価は前年並みながら、客数は98.7%と前年同月を下回った。売上高は99.5%と未達ながら前年同月並み。
パブ・ビアホール(事業社数10、店舗数347店=98.9%)は、客単価は下降し、客数は101.5%と前年同月を上回った。売上高は100.0%と前年同月をクリア。
居酒屋(事業社数27、店舗数2,019店=98.6%)は、客単価は上昇し、客数は97.7%と前年同月を下回った。売上高は99.4%と未達ながら前年同月並み。
ディナーレストラン
ディナーレストラン全体(事業社数26、店舗数997店=98.1%)は、客単価は前年並みで、客数は99.4%とほぼ前年並み。売上高は99.9%と未達ながら前年同月並み。
喫茶
喫茶全体(事業社数13、店舗数2,033店=100.3%)は、客単価は上昇しながら、客数は99.9%とほぼ前年並み。売上高は101.9%と前年同月を上回った。
その他の業態
その他全体(事業社数17、店舗数1,277店=100.7%)は、客単価は上昇しながら、客数は100.1%と前年並み。売上高は101.4%と前年同月を上回った。
●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/data/data_c.html