東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2019年1月第2週(1月11日〜1月17日)の概況より。
日ごとの動き
1月14日(月)が祝日のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ8%の減少。
一般鮮魚を中心に取引を見ると、11日(金)週末の取引に入ったが、鮮魚類の引き合いは弱め。サバが2割、アジが1〜2割値を下げたため、相場全体では弱保合。
1月12日(土)連休前だが、買い気は引き続きさえなかった。イワシが2〜3割、サバが1〜2割値を下げたため、相場全体では小安い(※1)。
1月15日(火)連休明けで買い気は上向いた。イワシが3〜4割値を上げた一方で、アジが1〜3割、スルメイカが2割値を下げたため、相場全体では小幅続落(※2)。
1月16日(水)入荷はやや減少したものの、水曜市(※3)で買い気は弱かった。アジが2割値を下げたが、ブリが1〜3割値を上げ、カツオもおおむね反発であったため、相場全体では小反発。
1月17日(木)入荷は減少したものの、買い気は弱め。スルメイカが堅調、サバがしっかり(※4)であった一方で、イワシが1割値を下げたため、相場全体では小動き(※5)。
品目別の動き
アジ 中型が鳥取、長崎、中小型が石川主体に入荷。前週に比べ数量は33%増加し、価格は中型が4割弱安、中小型が3割強安。
サバ 佐賀、福岡主体に入荷。前週に比べ数量は3%増加し、2.5割弱安。
イワシ 千葉主体に入荷。前週に比べ数量は10%増加し、価格は1.5割弱高。
スルメイカ 富山、長崎主体に入荷。前週に比べ数量は20%減少し、価格は0.5割強高。
カツオ 愛媛主体に入荷。前週に比べ数量は59%減少し、価格は2.5割高。
ムキカキ 数量は3%減少し、三陸産の価格は4割安。
※1 小安い:価格が少し下落する。
※2 続落:安値に下がった価格が、引き続き下落すること。
※3 水曜市:卸売市場は通常は日曜日と水曜日が休市日。
※4 しっかり:相場がいくらか高くなって、上げ気味な状態。
※5 小動き:高値、安値に多少の動きがあっても、中心相場が保合(もちあい=価格が動かず同一水準を保っている)のとき。
主な水産物の市況(2019年1月第2週)
品目 | 1日平均上場数量(t) | 前週比(%) | 前年同期比(%) | 主産地 | 銘柄 | 卸売価格(㎏/円) |
---|---|---|---|---|---|---|
マグロ | 31.5 | 65 | 116 | 各地 | 生 | 7,971 |
海外 | 生 | 2,595 | ||||
メバチ | 57.3 | 107 | 122 | 各地※ | 冷凍 | 1,112 |
アジ | 43.6 | 133 | 84 | 鳥取ほか | 中 | 518 |
石川 | 中小 | 396 | ||||
サバ | 47.4 | 103 | 120 | 佐賀ほか | − | 279 |
イワシ | 21.9 | 110 | 131 | 千葉 | − | 432 |
スルメイカ | 9.3 | 80 | 60 | 富山ほか | − | 959 |
冷スルメイカ | 3.3 | 79 | 97 | 各地 | − | - |
サンマ | 5.2 | 63 | 153 | 各地 | 解凍 | - |
カレイ | 13.6 | 142 | 121 | 北海道 | マ | 540 |
青森ほか | マコ | - | ||||
北海道 | アカ | - | ||||
北海道 | アサバ | - | ||||
ハマチ | 40.6 | 85 | 100 | 愛媛ほか | 野〆 | 972 |
塩サケ | 16.3 | 78 | 85 | 北海道 | トキ | 2,484 |
北海道 | アキ | 972 | ||||
タラ類 | 29.1 | 110 | 112 | 青森ほか | 生 | - |
宮城 | ぶわ | - | ||||
カツオ | 1.2 | 41 | 80 | 愛媛 | − | 1,318 |
キンメダイ | 6.7 | 72 | 129 | 東京ほか | − | 2,398 |
ムキカキ | 17 | 97 | 86 | 三陸 | − | 1,441 |
各地 | − | 1,242 |
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/