寒波・大雪・五輪影響で明暗

日本フードサービス協会(JF)は2018年2月外食産業市場動向調査を発表した。

全体の合計は、客単価が前年並みに推移したが、客数はやや増。売上高も3.1%増。店舗数は前年並みとなった。

和風ファストフードは客単価をやや下げて、客数と売上高は2桁増と非常に好調。焼き肉ファミリーレストランも客数と売上高が9%以上増で好調だった。

一方、居酒屋、持ち帰り米飯/回転寿司、和風ファミリーレストラン、パブ・ビアホールは客数と売上高も前年同月未達。その他、洋風ファミリーレストラン、喫茶も客数が未達だった。

JFでは「2月は、強い寒波の影響で全国的に低温となり、北陸など日本海側で記録的大雪に見舞われ、また平昌オリンピックによる外出控えなどから、客足に影響が出たところがあったものの、建国記念日の振替休日もあり全体の客数は102.7%となり、全体売上は103.1%と18カ月連続して前年を上回った」としている。

事業所数(n=195)、店舗数(n=36,359)
全体 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 103.1% 100.6% 102.7% 100.4%

ファストフード

ファストフードの合計は、客単価が下降傾向ながら前年並みに推移して、客数は5.1%増と好調。売上高も4.5%増。店舗数は前年並みとなった。

洋風は、客単価が前年並みに推移したが、客数はやや増。売上高もやや増。店舗数は減少傾向ながら前年並みとなった。

和風は、客単価がやや下降して、客数は16.0%の2桁大幅増。売上高も13.9%増と2桁の大幅増となった。店舗数はやや増加した。

麺類は、客単価がやや上昇したが、客数はやや増。売上高も3.9%増。店舗数は3.0%増となった。

持ち帰り米飯/回転寿司は、客単価がやや上昇して、客数はやや減。売上高もやや減。店舗数は減少傾向ながら前年並みとなった。

その他は、客単価がやや上昇したが、客数はやや増。売上高も4.2%増。店舗数は減少傾向ながら前年並みとなった。

事業所数(n=55)、店舗数(n=19,689)
ファストフード 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 104.5% 100.5% 105.1% 99.5%
洋風 102.0% 99.5% 101.4% 100.6%
和風 113.9% 101.4% 116.0% 98.2%
麺類 103.9% 103.0% 102.2% 101.6%
持ち帰り米飯/回転寿司 98.9% 99.7% 97.3% 101.7%
その他 104.2% 99.3% 102.6% 101.6%

ファミリーレストラン

ファミリーレストランの合計は、客単価がやや上昇して、客数は減少傾向ながら前年並み。売上高はやや増。店舗数はやや増加した。

洋風は、客単価が3.1%上昇して、客数はやや減。売上高は前年並み。店舗数は前年並みとなった。

和風は、客単価が前年並みに推移して、客数は減少傾向ながら前年並み。売上高も減少傾向ながら前年並み。店舗数は前年並みとなった。

中華は、客単価がやや上昇したが、客数は4.0%増。売上高も5.6%増と非常に好調。店舗数はやや増加した。

焼き肉は、客単価が前年並みに推移したが、客数は9.1%増と好調。売上高も9.5%増と非常に好調。店舗数はやや増加した。

事業所数(n=52)、店舗数(n=9,946)
ファミリーレストラン 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 102.2% 101.0% 99.4% 102.8%
洋風 100.5% 100.8% 97.5% 103.1%
和風 99.3% 100.0% 99.3% 100.1%
中華 105.6% 102.3% 104.0% 101.5%
焼き肉 109.5% 102.3% 109.1% 100.4%

パブ・居酒屋

パブ・ビアホールは、客単価がやや下降したが、客数は減少傾向ながら前年並み。売上高もやや減。店舗数は減少傾向ながら前年並みとなった。

居酒屋は、客単価が下降傾向ながら前年並みに推移したが、客数は3.2%減。売上高も3.5%減。店舗数は4.0%減少した。

事業所数(n=32)、店舗数(n=2,247)
パブ・居酒屋 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 96.6% 96.5% 97.4% 99.1%
パブ・ビアホール 97.1% 99.7% 99.5% 97.6%
居酒屋 96.5% 96.0% 96.8% 99.7%

ディナーレストラン

ディナーレストランの合計は、客単価がやや上昇したが、客数は4.6%増。売上高も5.9%増と非常に好調。店舗数はやや減少した。

事業所数(n=26)、店舗数(n=978)
ディナーレストラン 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 105.9% 98.4% 104.6% 101.3%

喫茶

喫茶の合計は、客単価がやや上昇して、客数はやや減。売上高は前年並み。店舗数はやや増加した。

事業所数(n=16)、店舗数(n=2,227)
喫茶 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 100.5% 101.7% 98.2% 102.3%

その他

事業所数(n=14)、店舗数(n=1,272)
その他 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 101.7% 105.2% 96.1% 105.8%

●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/data/data_c.html