日本フードサービス協会(JF)は外食産業市場動向調査の2015年年間結果を発表した。
全体の合計は、客単価が3.3%上昇して、客数は3.1%減。売上高は前年並み。店舗数は前年並みとなった。
年間の売上高が4年連続で前年を上回った業態が4つあった:ファミリーレストラン(103.8%)、ディナーレストラン(106.0%)、喫茶(102.5%)、その他(106.1%)。
とくにファミリーレストランは客数、客単価、店舗数ともに4年連続のプラス。
一方、年間の売上高が、ファストフード(97.4%)は3年連続、パブレストラン/居酒屋(94.3%)は7年連続して前年を下回った。
JFでは、「2015年の外食需要は、年初の異物混入問題が“ファストフード洋風”の売上に影響したが、ファミリーレストランの売上が引き続き堅調に推移したことから、年後半は回復基調となり、年間の売上は100.1%と前年を上回った。また、付加価値商品が支持されたことに加え、メニュー改訂に伴う価格改定などもあり、全体の客単価(103.3%)は1年を通してプラスとなった」としている。
全体 | 売上高 | 店舗数 | 客数 | 客単価 |
---|---|---|---|---|
合計 | 100.1% | 100.1% | 96.9% | 103.3% |
ファストフード
ファストフードの合計は、客単価が3.2%上昇して、客数は5.6%減と不調。売上高もやや減。店舗数は減少傾向ながら前年並みとなった。
洋風は、客単価がやや上昇して、客数は9.2%減と不調。売上高も7.9%減と不調。店舗数はやや減少した。
和風は、客単価が10.5%上昇と2桁大幅アップして、客数は6.6%減と不調。売上高は3.2%増。店舗数はやや増加した。
麺類は、客単価が3.1%上昇したが、客数はやや増。売上高も6.0%増と非常に好調。店舗数はやや増加した。
持ち帰り米飯/回転寿司は、客単価がやや上昇して、客数は4.1%減。売上高もやや減。店舗数はやや減少した。
その他は、客単価がやや上昇したが、客数は前年並み。売上高もやや増。店舗数はやや増加した。
ファストフード | 売上高 | 店舗数 | 客数 | 客単価 |
---|---|---|---|---|
合計 | 97.4% | 99.8% | 94.4% | 103.2% |
洋風 | 92.1% | 98.4% | 90.8% | 101.5% |
和風 | 103.2% | 101.0% | 93.4% | 110.5% |
麺類 | 106.0% | 101.9% | 102.8% | 103.1% |
持ち帰り米飯/回転寿司 | 98.6% | 98.7% | 95.9% | 102.7% |
その他 | 102.4% | 101.1% | 100.9% | 101.4% |
ファミリーレストラン
ファミリーレストランの合計は、客単価がやや上昇したが、客数は前年並み。売上高も3.8%増。店舗数はやや増加した。
洋風は、客単価がやや上昇したが、客数はやや増。売上高もやや増。店舗数はやや増加した。
和風は、客単価が3.4%上昇したが、客数はやや増。売上高も5.8%増と非常に好調。店舗数はやや増加した。
中華は、客単価が3.7%上昇して、客数はやや減。売上高は前年並み。店舗数はやや増加した。
焼き肉は、客単価が4.6%上昇したが、客数は3.9%増。売上高も8.7%増と非常に好調。店舗数はやや増加した。
ファミリーレストラン | 売上高 | 店舗数 | 客数 | 客単価 |
---|---|---|---|---|
合計 | 103.8% | 101.6% | 100.9% | 102.9% |
洋風 | 102.9% | 101.3% | 101.2% | 101.7% |
和風 | 105.8% | 102.6% | 102.4% | 103.4% |
中華 | 100.7% | 101.0% | 97.2% | 103.7% |
焼き肉 | 108.7% | 102.3% | 103.9% | 104.6% |
パブ・居酒屋
パブ・ビアホールは、客単価が前年並みに推移したが、客数はやや増。売上高もやや増。店舗数はやや減少した。
居酒屋は、客単価が下降傾向ながら前年並みに推移したが、客数は6.8%減と不調。売上高も7.3%減と不調。店舗数は7.0%減と大きく減少した。
パブ・居酒屋 | 売上高 | 店舗数 | 客数 | 客単価 |
---|---|---|---|---|
合計 | 94.3% | 93.6% | 95.0% | 99.2% |
パブ・ビアホール | 102.4% | 97.7% | 102.1% | 100.3% |
居酒屋 | 92.7% | 93.0% | 93.2% | 99.5% |
ディナーレストラン
ディナーレストランの合計は、客単価が3.2%上昇したが、客数はやや増。売上高も6.0%増と非常に好調。店舗数は4.8%増となった。
ディナーレストラン | 売上高 | 店舗数 | 客数 | 客単価 |
---|---|---|---|---|
合計 | 106.0% | 104.8% | 102.7% | 103.2% |
喫茶
喫茶の合計は、客単価がやや上昇して、客数は減少傾向ながら前年並み。売上高はやや増。店舗数は前年並みとなった。
喫茶 | 売上高 | 店舗数 | 客数 | 客単価 |
---|---|---|---|---|
合計 | 102.5% | 100.9% | 99.9% | 102.6% |
その他
その他 | 売上高 | 店舗数 | 客数 | 客単価 |
---|---|---|---|---|
合計 | 106.1% | 103.8% | 102.3% | 103.7% |
●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/data/data_c.html