10月の外食市場は売上高が6カ月ぶりに前年下回る

日本フードサービス協会(JF)は2013年10月外食産業市場動向調査を発表した。

全体の合計は、客単価が1.8%とやや上昇し、客数は3.4%減で、売上高は1.6%の微減という結果。全体の売上高が前年同月を割るのは6カ月ぶり。

業態別では、洋風ファストフードと居酒屋がそれぞれ売上高を1割近く落とす深刻な結果となった。

JFでは「10月は、相次ぐ台風の接近や秋雨前線の影響で全国的に降雨量が多く、消費者の来店意欲を押し下げ、全体の客数は96.6%と大きく前年を下回った」としている。

事業所数(n=211)、店舗数(n=31,703)
全体 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 98.4% 101.2% 96.6% 101.8%

ファストフード

ファストフードの合計は、客単価が1.7%とやや上昇し、客数は5.1%減、売上高は3.4%減となった。

洋風は、客単価が3.9%上昇する一方、客数が11.6%と2桁の大幅減、売上高も8.2%減と大きく下げた。

和風は、客単価が1.8%とやや低下し、客数は6.0%増、売上高は4.1%増となった。

麺類は、客単価はほぼ前年並みで、客数は5.5%増、売上高は6.1%増となった。

持ち帰り米飯/回転寿司は、客単価がほぼ前年並みで、客数、売上高は前年同期未達ながらほぼ前年並みに推移した。

事業所数(n=58)、店舗数(n=16,760)
ファストフード 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 96.6% 100.7% 94.9% 101.7%
洋風 91.8% 98.7% 88.4% 103.9%
和風 104.1% 101.5% 106.0% 98.2%
麺類 106.1% 106.8% 105.5% 100.6%
持ち帰り米飯/回転寿司 98.0% 97.3% 98.0% 99.9%
その他 100.0% 102.6% 99.7% 100.3%

ファミリーレストラン

ファミリーレストランの合計は、客単価が1.7%とやや上昇。客数は前年並みで、売上高は2.2%増となった。

洋風は、客単価が1.6%とやや上昇、客数は前年同月未達ながら、売上高は前年並みに推移した。

和風は、客単価が1.1%とやや上昇、客数は3.8%増、売上高は4.9%増となった。

中華は、客単価が0.9%とやや低下、客数、売上高は前年同月未達ながらほぼ前年並みに推移した。

焼き肉は、客単価が2.4%上昇し、客数は6.2%増、売上高は8.8%増となった。

事業所数(n=57)、店舗数(n=9,928)
ファミリーレストラン 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 102.2% 102.0% 100.5% 101.7%
洋風 101.0% 101.2% 99.4% 101.6%
和風 104.9% 103.2% 103.8% 101.1%
中華 98.5% 103.9% 99.5% 99.1%
焼き肉 108.8% 100.7% 106.2% 102.4%

パブ・居酒屋

パブ・ビアホールは、客単価が3.0%低下し、客数は2.5%増、売上高は前年同月未達ながらほぼ前年並みに推移した。

居酒屋は、客単価は前年同月並みで、客数が8.9%減、売上高は9.4%減と大きく下げた。居酒屋の売上高は2012年4月以来19カ月連続前年割れを更新した。

事業所数(n=30)、店舗数(n=2,205)
パブ・居酒屋 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 92.1% 100.1% 93.4% 98.6%
パブ・ビアホール 99.5% 101.6% 102.5% 97.0%
居酒屋 90.6% 99.8% 91.1% 99.5%

ディナーレストラン

ディナーレストランの合計は、客単価が2.1%上昇し、客数が2.0%減となったが、売上高はほぼ前年並みに推移した。

事業所数(n=30)、店舗数(n=400)
ディナーレストラン 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 100.1% 99.3% 98.0% 102.1%

喫茶

喫茶の合計は、客単価が2.1%上昇し、客数は2.4%減、売上高はほぼ前年並みに推移した。

事業所数(n=16)、店舗数(n=1,896)
喫茶 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 99.7% 100.5% 97.6% 102.1%

その他

事業所数(n=20)、店舗数(n=514)
その他 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 102.3% 108.9% 106.4% 96.2%

●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/