UCC上島珈琲が天然の低カフェインコーヒー「Laurina&reg」を発売

UCC「ナチュラルハーフカフェイン“Laurina®”」(ローリナ)
UCC「ナチュラルハーフカフェイン“Laurina®”」(ローリナ)

UCC「ナチュラルハーフカフェイン“Laurina®”」(ローリナ)
UCC「ナチュラルハーフカフェイン“Laurina®”」(ローリナ)

UCC上島珈琲(神戸市中央区、上島豪太社長)は、低カフェインコーヒー「ナチュラルハーフカフェイン“Laurina®”」(ローリナ)を12月10日(月)発売する。

ブラジル・サンパウロ州の契約農園で研究開発を行っていた低カフェインコーヒー品種で、今年5月に初めて収穫に成功したもので、日本市場での販売は初めて。

第一弾の販売は、コーヒー挽き売り専門店「UCCカフェメルカード」16店舗およびUCCコーヒー豆通販サイト「ほの珈琲」で行い、合計900個の数量限定。

既存の低カフェインコーヒー(デカフェ等と呼ばれる)は、生豆の段階で工業的にカフェイン成分を除去するが、香気成分が失われるのが難点だった。これに対して、生豆自体が低カフェインであるものの供給の研究開発を行ってきた。

「Laurina®」はブルボン種(アラビカ種の1つ)の天然の低カフェインコーヒーで、UCC駐在員が現地で得た情報を元にブラジル各産地の農園を訪ね、ミナスジェライス州南部でマザーツリーを発見。この種子を自社研究機関UCC R&Dセンターで成分分析と味覚調査を行い、カフェインが通常のアラビカ種の半分であることがわかり、味覚特徴も優れていると評価したことから本格的な研究開発に着手した。

UCCは2009年12月にサンパウロ州に約6.5haの契約農園を開設し、約3万8000本の苗木の栽培を開始。その後、自然災害等の被害も受けたが、今年5月初収穫にこぎ着けた。

現状、日本の低カフェインコーヒー市場規模はコーヒー市場全体の0.3%だが、「Laurina®」を味が訴求できる低カフェインコーヒーとして、量産化と日本市場での継続的な製品展開を図る。