10月の外食市場は各業態が軒並み前年比未達の結果

2012年12月3日 FWJニュースデスク 外食産業市場動向調査

日本フードサービス協会（JF）は2012年10月外食産業市場動向調査を発表した。外食産業全体では、多くの業種・業態が軒並み前年比を下回る結果となった。その中でも健闘したのは中華ファミリーレストランで、ほかに麺類ファストフード、和風ファミリーレストラン、パブ・ビアホールがわずかながら前年同月の売上高をクリアした。JFでは「土・日が前年より2日少なかったことに加え、景況感の悪化等」を背景として指摘している。

事業所数（n=212）、店舗数（n=32,503）
全体 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 97.9％ 101.8％ 100.0％ 98.0％

ファストフード

全体は客単価を下げて客数を確保し、売上高は前年同月に達しないという傾向。

とくに洋風は客単価を8.1％下げて客数は5.3％増、売上高は3.2％減の結果。新商品やキャンペーン商品で集客したが売上増に結び付かなかった格好。

和風は逆に客単価は4.8％上昇し、客数は5.0％減、売上高は前年比99.5％とわずかに前年同月に達しなかった。

麺類は客単価、客数、売上高とも前年並みで推移した。

持ち帰り米飯／回転寿司は客単価、客数、売上高とも前年同月に達しなかった。

事業所数（n=57）、店舗数（n=17,395）
ファストフード 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 97.7％ 102.8％ 101.9％ 95.8％
洋風 96.8％ 100.5％ 105.3％ 91.9％
和風 99.5％ 106.5％ 95.0％ 104.8％
麺類 101.0％ 107.8％ 101.8％ 99.2％
持ち帰り米飯／回転寿司 95.6％ 99.2％ 97.4％ 98.2％
その他 99.6％ 103.6％ 98.6％ 101.1％

ファミリーレストラン

全体は、客単価を維持しながら客数と売上高が前年同月に達しないという傾向。
洋風は客単価が4.3％上昇し、客数7.9％減、売上高4.0％減。
和風と焼き肉は客単価、客数、売上高とも前年並みで推移した。
中華は客単価2.6％上昇、客数は3.1％増で、売上高は5.8％増となった。

事業所数（n=60）、店舗数（n=9,620）
ファミリーレストラン 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 98.6％ 101.1％ 95.0％ 103.8％
洋風 96.0％ 100.2％ 92.1％ 104.3％
和風 100.9％ 101.5％ 101.3％ 99.6％
中華 105.8％ 107.3％ 103.1％ 102.6％
焼き肉 102.4％ 97.7％ 99.9％ 102.6％

パブ・居酒屋

パブ・ビアホールは客単価、客数、売上高とも前年並みで推移した。
居酒屋は客単価99.1％とやや下げながら客数は4.9％減で、売上高は5.7％という結果となった。

事業所数（n=34）、店舗数（n=2,807）
パブ・居酒屋 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 95.2％ 99.8％ 96.3％ 98.8％
パブ・ビアホール 101.0％ 102.1％ 102.7％ 98.3％
居酒屋 94.3％ 99.5％ 95.1％ 99.1％

ディナーレストラン

客単価はやや低下し、客数は前年をクリア、しかし売上高は前年同月に達しなかった。

事業所数（n=27）、店舗数（n=379）
ディナーレストラン 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 98.1％ 99.2％ 101.3％ 96.8％

喫茶

客単価、客数、売上高とも前年並みで推移した。

事業所数（n=17）、店舗数（n=1,905）
喫茶 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 101.3％ 100.8％ 101.1％ 100.2％

その他

事業所数（n=17）、店舗数（n=397）
その他 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 98.9％ 101.8％ 96.8％ 102.2％

●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/

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