木曜ブリ強保合、カツオ小反発

2025年4月第1週(2025年4月4日〜2025年4月10日)

ブリ(イメージ)

東京都中央卸売市場(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)が発表した2025年4月第1週(2025年4月4日〜2025年4月10日)の概況より。
9日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱前週に比べ数量は8%の増加。前年同期は2024年4月5日〜2024年4月11日。
1日平均取扱数量は総量1,096t(87%、106%)。このうち鮮魚類は561t(前週比108%、前年同期比99%)、冷凍魚類は291t(前週比66%、前年同期比131%)、塩干加工品は244t(前週比82%、前年同期比102%)。

日ごとの動き

4月4日(金)週末の取引、天候が回復したこともあって、買い気は上向き。アジとイワシがともに1〜3割反落し、カツオは小反落、サバは軟調、ブリは堅調、スルメは小動き。相場全体では反落。

4月5日(土)休市前の取引、買い気よく、おおむね順調な売れ行きとなった。サバとイワシはともに小反発、カツオは小高い、スルメは強保合、アジは弱保合、ブリは伸び悩んだ。相場全体では小動き。

4月7日(月)週明けの取引、買い気は順調。カツオが2割反落、アジは軟調、ブリは弱保合、スルメは小動き、サバとイワシはともに保合った。相場全体では軟調。

4月8日(火)休市前の取引、買い気はまずまず。カツオは反発、イワシは1〜2割下落し、アジは続軟調、サバは小甘い、ブリは小動き、スルメは保合った。相場全体では区々。

4月10日(木)休市明けの取引、休み明けで買い気よく、荷動きはおおむね良好。ブリは強保合と下げ渋った、カツオは小反発、サバは弱保合、イワシは小動き、アジとスルメはともに保合った。相場全体では小反発。

品目別の動き

アジ 中型が三重と長崎、中小型が長崎と高知主体に入荷。前週に比べ数量は25%増加、価格は中型がわずかに下落、中小型が1割強安。

サバ 三重と千葉主体に入荷。前週に比べ数量はわずかに増加、価格は1割強安。

イワシ 鳥取主体に入荷。前週に比べ数量は5%増加、価格は0.5割強安。

スルメイカ 富山と長崎主体に入荷。前週に比べ数量は27%増加、価格はわずかに上昇。

カツオ 千葉主体に入荷。前週に比べ数量はわずかに減少、価格はわずかに上昇。

ムキカキ 27%減少、三陸産の価格は3割弱安。

参考:卸売市場で使う市況用語メモ

主な水産物の市況(2025年4月第1週)
品名一日平均取扱数量(t)主産地銘柄卸売価格(円/㎏)及び中値比較
取扱数量前週比前年同期比高値中値安値前週比前年同期比
マグロ72.9123203各地8,6844,0902,16010269
海外4,9684,4103,78080150
メバチ63.5139133各地※冷凍2,9161,271724120117
アジ40.112566三重ほか1,08063743297118
長崎ほか中小6484503788949
サバ26.5103137三重ほか86447532488105
イワシ28.2105108鳥取6483461629494
スルメイカ5.6127102富山ほか1,7281,2961,080102105
冷スルメイカ3.071333各地2,3762,160
サンマ1.2133100各地解凍972648
カレイ20.892127北海道64837821610085
青森ほかマコ86472943290142
北海道アカ6484863249892
北海道アサバ43236532411384
ハマチ10.110174愛媛ほか野〆1,6201,5661,512100157
塩サケ13.15170北海道トキ
北海道アキ1,6201,5121,404100165
タラ類7.581104青森ほか972648
宮城ぶわ1,7281,620
カツオ17.69791千葉2,2681,03764810287
キンメダイ8.012595千葉ほか10,2602,1821,296101112
ムキカキ5.27391三陸2,7001,7551,08071
各地2,7001,3861,08092

豊洲市場調べ。卸売価格(高値、中値、安値)の単位はkg/円。「各地※」は海外を含む。

東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
https://www.shijou.metro.tokyo.lg.jp/torihiki/week