日本フードサービス協会(JF)は2024年11月外食産業市場動向調査を発表した。全体(事業社数223、店舗数36,565店=100.4%)合計の売上高は110.5%と2桁の拡大。客単価は上昇したが、客数は106.2%と増加。
すべての業種・業態の売上高がプラス。とくに麺類ファストフード、和風ファストフード、和風ファミリーレストランはじめ7つの業種・業態の売上高が前年比大幅増。
麺類ファストフードは客数(9.2%増)、客単価(8.4%上昇)の両方が大幅アップ。洋風ファストフードは客数が大幅増(9.6%増)の一方、客単価上昇幅(1.1%上昇)は小さかった。
JFによる概況は以下のとおり。
11月は、FFやFRを中心に各社キャンペーンの好調や、引き続き好調な訪日外客数にも支えられ、外食需要は堅調、外食全体の売上は110.5%となった。ようやく気温が下がったことで鍋など温かいメニューの注文も増え、また飲酒業態は休前日の多い曜日周りがプラスとなったほか、宴会需要が好調で、大きめの宴会の件数も緩やかに回復している。
売上高と店舗数の伸び率推移(〜2024年11月)
事業社数 | 店舗数 | 売上高(前年比) | 店舗数(前年比) | 客数(前年比) | 客単価(前年比) | ||
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全体 | (N=223) | (N=36,565) | 110.5% | 100.4% | 106.2% | 104.0% | |
ファストフード | 合計 | (N=52) | (N=20,907) | 111.2% | 101.3% | 106.4% | 104.4% |
洋風 | (N=17) | (N=6,024) | 110.8% | 102.2% | 109.6% | 101.1% | |
和風 | (N=13) | (N=5,208) | 112.6% | 101.7% | 104.0% | 108.2% | |
麺類 | (N=18) | (N=3,209) | 118.3% | 102.2% | 109.2% | 108.4% | |
持ち帰り米飯/回転寿司 | (N=19) | (N=4,116) | 104.1% | 99.7% | 100.2% | 103.9% | |
その他 | (N=8) | (N=2,350) | 110.2% | 99.9% | 100.3% | 109.9% | |
ファミリーレストラン | 合計 | (N=67) | (N=10,179) | 110.7% | 98.6% | 106.9% | 103.6% |
洋風 | (N=33) | (N=4,963) | 111.2% | 96.3% | 107.4% | 103.5% | |
和風 | (N=31) | (N=2,571) | 112.0% | 101.5% | 106.3% | 105.3% | |
中華 | (N=14) | (N=1,268) | 111.0% | 102.8% | 106.9% | 103.9% | |
焼肉 | (N=16) | (N=1,377) | 106.5% | 98.2% | 103.3% | 103.1% | |
パブ/居酒屋 | 合計 | (N=35) | (N=1,850) | 106.9% | 100.5% | 104.1% | 102.7% |
パブ・ビアホール | (N=11) | (N=419) | 106.0% | 99.5% | 100.6% | 105.4% | |
居酒屋 | (N=29) | (N=1,431) | 107.4% | 100.8% | 106.3% | 101.1% | |
ディナーレストラン(計) | (N=25) | (N=900) | 106.3% | 100.2% | 105.8% | 100.5% | |
喫茶(計) | (N=24) | (N=2,479) | 108.3% | 100.9% | 102.7% | 105.4% | |
その他(計) | (N=20) | (N=250) | 109.9% | 99.2% | 106.4% | 103.2% |
凡例:10%以上のプラス/5%以上のプラス/前年同月未達(四捨五入で100.0%となっているものを含む)/5%以上のマイナス/10%以上のマイナス。
※前年同月比は税抜比較で行っている。
※ファストフード、ファミリーレストラン、パブ/居酒屋の各業態の内訳に関しては、重複する事業社があるため合計の数値は必ずしも内訳の累積に一致しない。
ファストフード
ファストフード全体の事業社数は52、店舗数は20,907店(101.3%)。客単価は上昇したが、客数は106.4%と増加。売上高は111.2%と2桁の拡大。
洋風ファストフード(事業社数17、店舗数6,024店=102.2%)は、客単価は上昇したが、客数は109.6%と増加。売上高は110.8%と2桁の拡大。
和風ファストフード(事業社数13、店舗数5,208店=101.7%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は104.0%と前年同月を上回った。売上高は112.6%と2桁の拡大。
麺類ファストフード(事業社数18、店舗数3,209店=102.2%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は109.2%と増加。売上高は118.3%と2桁の拡大。
持ち帰り米飯/回転寿司ファストフード(事業社数19、店舗数4,116店=99.7%)は、客単価は上昇しながら、客数は100.2%と前年並み。売上高は104.1%と前年同月を上回った。
その他ファストフード(事業社数8、店舗数2,350店=99.9%)は、客単価は際立って上昇しながら、客数は100.3%と前年並み。売上高は110.2%と2桁の拡大。
ファミリーレストラン
ファミリーレストラン全体の事業社数は67、店舗数は10,179店(98.6%)。客単価は上昇したが、客数は106.9%と増加。売上高は110.7%と2桁の拡大。
洋風ファミリーレストラン(事業社数33、店舗数4,963店=96.3%)は、客単価は上昇したが、客数は107.4%と増加。売上高は111.2%と2桁の拡大。
和風ファミリーレストラン(事業社数31、店舗数2,571店=101.5%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は106.3%と増加。売上高は112.0%と2桁の拡大。
中華ファミリーレストラン(事業社数14、店舗数1,268店=102.8%)は、客単価は上昇したが、客数は106.9%と増加。売上高は111.0%と2桁の拡大。
焼肉ファミリーレストラン(事業社数16、店舗数1,377店=98.2%)は、客単価は上昇したが、客数は103.3%と前年同月を上回った。売上高は106.5%と拡大。
パブ・居酒屋
パブ/居酒屋全体の事業社数は35、店舗数は1,850店(100.5%)。客単価は上昇したが、客数は104.1%と前年同月を上回った。売上高は106.9%と拡大。
パブ・ビアホール(事業社数11、店舗数419店=99.5%)は、客単価は際立って上昇しながら、客数は100.6%と前年並み。売上高は106.0%と拡大。
居酒屋(事業社数29、店舗数1,431店=100.8%)は、客単価は上昇したが、客数は106.3%と増加。売上高は107.4%と拡大。
ディナーレストラン
ディナーレストラン全体(事業社数25、店舗数900店=100.2%)は、客単価は前年並みだが、客数は105.8%と増加。売上高は106.3%と拡大。
喫茶
喫茶全体(事業社数24、店舗数2,479店=100.9%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は102.7%と前年同月を上回った。売上高は108.3%と拡大。
その他の業態
その他全体(事業社数20、店舗数250店=99.2%)は、客単価は上昇したが、客数は106.4%と増加。売上高は109.9%と拡大。
●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/data/data_c.html