ムキカキ43%増、価格2割安

2024年11月第3週(2024年11月15日〜2024年11月21日)

カキ(イメージ)

東京都中央卸売市場(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)が発表した2024年11月第3週(2024年11月15日〜2024年11月21日)の概況より。
20日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べほぼ変わらず。前年同期は2023年11月17日〜2023年11月23日。
1日平均取扱数量は総量1,141t(101%、115%)。このうち鮮魚類は591t(前週比101%、前年同期比115%)、冷凍魚類は288t(前週比97%、前年同期比127%)、塩干加工品は262t(前週比107%、前年同期比103%)。

日ごとの動き

11月15日(金)週末の取引、買い一服や雨市となったことで、全般に荷動きは鈍かった。アジとスルメはともに弱保合、ブリは小幅続落、減少のカツオも小高い程度にとどまり、サバとイワシもともに伸びを欠いた、サンマは保合った。相場全体では弱保合。

11月16日(土)休市前の取引、天候の回復と休め前で買い気は上向き、荷動きはおおむね良好だった。アジとイワシはともに強保合、カツオは小幅続伸、ブリは幾分値を戻し、スルメも底堅い値動き、サンマとサバはともに保合った。相場全体では強保合。

11月18日(月)週明けの取引、入荷増で引き合いは弱め。イワシは2割上伸、スルメは小高い、カツオは堅調、サバとブリとサンマはともに保合、アジは軟調な相場形成となった。相場全体では堅調。

11月19日(火)休市前の取引、入荷も減ったため、荷動きはまずまず。サバとイワシはともに堅調、カツオは小安い、アジは続軟調、ブリは軟調、サンマは区々。相場全体では小動き。

11月21日(木)休市明けの取引、雨市で買い気は低調。ぶりは2〜4割上伸、カツオとアジはともに堅調、スルメは3割下落、イワシは軟調な相場形成、サンマは小動き、サバは保合った。相場全体では区々。

品目別の動き

アジ 中型が鳥取と京都、中小型が宮城主体に入荷。数量は前週に比べ28%増加、価格は中型が1割強安、中小型が3.5割弱安。

サバ 宮城主体に入荷。数量は前週に比べ4%減少、価格は0.5割弱安。

イワシ 北海道主体に入荷。数量は前週に比べわずかに増加、価格は1割弱安。

スルメイカ 北海道主体に入荷。数量は前週に比べ36%減少、価格は1割安。

カツオ 宮城主体に入荷。数量は前週に比べほぼ変わらず、価格は2.5割高。

サンマ 岩手と北海道主体に入荷。数量は前週に比べ4%減少、価格は1.5割安。

ムキカキ 43%増加、三陸産の価格は2割安。

参考:卸売市場で使う市況用語メモ

主な水産物の市況(2024年11月第3週)
品名一日平均取扱数量(t)主産地銘柄卸売価格(円/㎏)及び中値比較
取扱数量前週比前年同期比高値中値安値前週比前年同期比
マグロ46.095124各地16,2006,0742,48410867
海外5,7245,0794,320103104
メバチ75.576168各地※冷凍3,2401,05070299105
アジ39.3128116鳥取ほか9726374328866
宮城中小51334327067288
サバ23.896104宮城8644972709692
イワシ10.210264北海道1,4045033249183
スルメイカ4.36484北海道2,1171,3478109097
冷スルメイカ2.6153144各地2,3762,160
サンマ35.596507岩手ほか3,2405403248549
各地解凍1,6201,080
カレイ15.7112115北海道8646484329092
青森ほかマコ1,08081064875107
北海道アカ972788540100103
北海道アサバ8647163248898
ハマチ15.49572愛媛ほか野〆1,2421,1881,134100105
塩サケ18.911688北海道トキ
北海道アキ1,6201,5121,404100147
タラ類30.7141109青森ほか1,296432
宮城ぶわ1,620100
カツオ14.5101242宮城2,5921,18837812582
キンメダイ6.014391東京ほか5,4002,5491,29693130
ムキカキ10.914389三陸4,5363,0461,6208094
各地3,0242,4841,51292

豊洲市場調べ。卸売価格(高値、中値、安値)の単位はkg/円。「各地※」は海外を含む。

東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/