月末買い気は弱い。ブリ強保合

2024年10月第4週(2024年10月25日〜2024年10月31日)

ブリ(イメージ)

東京都中央卸売市場(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)が発表した2024年10月第4週(2024年10月25日〜2024年10月31日)の概況より。
30日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べほぼ変わらず。前年同期は2023年10月27日〜2023年11月2日。
1日平均取扱数量は総量1,068t(104%、89%)。このうち鮮魚類は601t(前週比101%、前年同期比101%)、冷凍魚類は231t(前週比107%、前年同期比72%)、塩干加工品は237t(前週比108%、前年同期比85%)。

日ごとの動き

10月25日(金)週末の取引、入荷増と雨市で買い気は低調。スルメは1割上伸、カツオは堅調、サンマは強保合、アジは1〜2割続落、イワシは1〜2割下落、サバとブリはともに保合いにとどまった。相場全体では小動き。

10月26日(土)休市前の取引、休み前で買い気は上向き、荷動きはおおむね良好だった。イワシは小幅続伸、スルメは小反落、サバは小高い、カツオは強保合、サンマとアジとブリはともに保合った。相場全体では小動き。

10月28日(月)週明けの取引、入荷増と雨市で買い気は低調。ブリは小高い、サンマとイワシはともに堅調、カツオは強保合、アジは2割下落、スルメは軟調、サバは弱保合となった。相場全体では区々。

10月29日(火)休市前の取引、月末近く買い気は振るわなかった。カツオとブリとサンマはともに軟調、スルメは小動き、サバとイワシはともに保合、アジは反発。相場全体では軟調。

10月31日(木)休市明けの取引、月末で買い気は弱く、荷動きはやや鈍かった。アジは小反落、サンマとスルメはともに弱保合、サバは保合った、イワシは小高い、カツオは小反発、ブリは強保合。相場全体では弱保合。

品目別の動き

アジ 中型が宮城と鳥取、中小型が宮城と新潟主体に入荷。数量は前週に比べ37%増加、価格は中型が3.5割弱安、中小型が2割弱安。

サバ 三重と岩手主体に入荷。数量は前週に比べ変わらず、価格は0.5割安。

イワシ 北海道と長崎主体に入荷。数量は前週に比べ15%減少、価格は0.5割強安。

スルメイカ 鳥取と北海道主体に入荷。数量は前週に比べ42%増加、価格は2割弱高。

カツオ 宮城主体に入荷。数量は前週に比べ13%減少、価格はわずかに下落。

サンマ 北海道主体に入荷。数量は前週に比べ15%減少、価格は1割弱安。

ムキカキ 約4倍増加、三陸産の価格は3.5割安。

参考:卸売市場で使う市況用語メモ

““““
主な水産物の市況(2024年10月第4週)
品名一日平均取扱数量(t)主産地銘柄卸売価格(円/㎏)及び中値比較
取扱数量前週比前年同期比高値中値安値前週比前年同期比
マグロ52.7133127各地14,0404,9552,1607586
海外6,4804,6474,32091103
メバチ43.210094各地※冷凍3,5641,024702100105
アジ43.213796宮城ほか1,29660537866108
宮城ほか中小4323513248165
サバ22.2100106三重ほか91851832495117
イワシ6.08564北海道 ほか1,0805293249494
スルメイカ6.814296鳥取ほか2,1601,577648118122
冷スルメイカ2.175111各地2,3762,160
サンマ46.385179北海道4,3206263249154
各地解凍1,6201,080
カレイ8.37381北海道8647924328993
青森ほかマコ1,2969186488794
北海道アカ1,08090064899103
北海道アサバ64859454011379
ハマチ10.78896愛媛ほか野〆1,2421,1881,13410099
塩サケ18.39865北海道トキ
北海道アキ1,6201,5121,404100147
タラ類15.712380北海道 ほか1,080540
宮城ぶわ1,620101
カツオ29.187168宮城3,2407563249766
キンメダイ4.16849東京ほか3,8882,5701,620105129
ムキカキ5.243380三陸5,4003,1021,40465117
各地3,2402,4031,40469

豊洲市場調べ。卸売価格(高値、中値、安値)の単位はkg/円。「各地※」は海外を含む。

東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/