サバ23%増、サンマ20%増

2024年9月第1週(2024年8月30日〜2024年9月5日)

東京都中央卸売市場(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)が発表した2024年9月第1週(2024年8月30日〜2024年9月5日)の概況より。
4日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ13%の減少。前年同期は2023年9月1日〜2023年9月7日。
1日平均取扱数量は総量980t(105%、95%)。このうち鮮魚類は453t(前週比87%、前年同期比90%)、冷凍魚類は263t(前週比127%、前年同期比97%)、塩干加工品は264t(前週比128%、前年同期比103%)。

日ごとの動き

8月30日(金)週末の取引、台風の影響で買い気は低調。サンマが4割反落、ブリは2割下落、スルメは小反落、カツオは軟調、アジは弱保合、イワシは堅調、サバは保合った。相場全体では反落。

8月31日(土)休市前の取引、休市前だが台風の影響による悪天候や、月末市で買い気は低調。イワシは3〜4割、カツオは2〜4割ともに上伸、サンマは小反発、ブリは堅調、サバは強保合、アジは小安い、スルメは保合った。相場全体では反発。

9月2日(月)週明けの取引、週明けで月替わりとなったことで、買い気はやや上向いた。アジが倍値以上に反発、スルメは3〜4割上伸、サバは堅調、サンマは強保合、イワシは軟調、カツオは区々。相場全体では堅調。

9月3日(火)休市前の取引、休市前だが、入荷増と雨予報で買い気は後退。アジが半値以下に反落、サバは1〜2割下落、サンマは小安い、スルメは軟調、カツオは区々、イワシは小動き、ブリは保合った。相場全体では軟調。

9月5日(木)休市明けの取引、入荷は増えたが、休市明けで天候も回復したため荷動きは順調。アジが2〜3割続落、スルメは2〜3割下落、カツオは2割下落、イワシとブリはともに軟調、サンマは1〜2割反発、サバは小動き。相場全体では下落。

品目別の動き

アジ 中型が長崎と鳥取、中小型が鳥取主体に入荷。数量は前週に比べ21%減少し、価格は中型が2割弱高、中小型が1割強安。

サバ 宮城と長崎主体に入荷。数量は前週に比べ23%増加し、価格は2.5割強高。

イワシ 北海道主体に入荷。数量は前週に比べ37%減少し、価格は3割弱高。

スルメイカ 青森と石川主体に入荷。数量は前週に比べ19%減少し、価格は0.5割強高。

カツオ 宮城主体に入荷。数量は前週に比べ52%減少し、価格は2.5割弱高。

サンマ 北海道主体に入荷。数量は前週に比べ20%増加し、価格は3.5割強安。

参考:卸売市場で使う市況用語メモ

主な水産物の市況(2024年9月第1週)
品名一日平均取扱数量(t)主産地銘柄卸売価格(円/㎏)及び中値比較
取扱数量前週比前年同期比高値中値安値前週比前年同期比
マグロ32.296107各地14,5807,5602,1605693
海外8,9645,9161,6207987
メバチ48.18395各地※冷凍3,2401,02068010199
アジ38.67999長崎ほか1,728886432119109
鳥取中小5404864328888
サバ20.512398宮城ほか756572270126118
イワシ8.46364北海道1,728648324128171
スルメイカ9.681109青森ほか1,9441,38264810793
冷スルメイカ1.314472各地2,3762,160
サンマ39.3120320北海道5,4001,1025406454
各地解凍1,6201,080
カレイ6.512580北海道1,080994864124137
青森ほかマコ1,620756
北海道アカ2,1601,102648121132
北海道アサバ648594540100
ハマチ11.59992愛媛ほか野〆1,2421,1881,13410096
塩サケ21.311284北海道トキ
北海道アキ97291886410089
タラ類2.911673岩手ほか1,02654032467
宮城ぶわ1,512100
カツオ25.34870宮城3,240832540124126
キンメダイ1.72219東京ほか4,2122,7651,944119142

豊洲市場調べ。卸売価格(高値、中値、安値)の単位はkg/円。「各地※」は海外を含む。

東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/