食品由来疾患監視の国際協力

No.13(2024.06.26)

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国立医薬品食品衛生研究所が集めた食品の安全性に関する国際機関や各国公的機関等の最新情報から。WHOの栄養および食品安全部門は、「WHOの食品安全のためのアライアンス」設立のための会議を去る5月にスイスのジュネーブで開催した。とくに食品由来疾患サーベイランス分野での実施を支援するためにWHOと米国疾病予防管理センター(US CDC)との協力によって開催された。

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【WHO】食品由来疾患サーベイランス強化を目指す国際協力

 世界保健機関(WHO: World Health Organization)のNutrition and Food Safety Department(栄養および食品安全部門)は、「WHO Alliance for Food Safety(WHO の食品安全のためのアライアンス)」設立のための会議を2024年5月6〜8日にスイスのジュネーブで開催する。ハイブリッド形式で行われるこの会議は、WHOの「食品安全のための世界戦略2022〜2030(WHO Global Strategy for Food Safety2022-2030)」の実施、特に食品由来疾患サーベイランス分野での実施を支援するために WHO と米国疾病予防管理センター(US CDC)との協力により開催され、適切なリーダーシップと技術力を備えた WHO の協力機関や他の諸機関が参加する。

 上述の世界戦略は、第75回世界保健総会(World Health Assembly)における「WHA75(22)」決議で採択され、食品由来疾患および食品の汚染状況に関するサーベイランスの進捗状況を示す指標など、2030年までに達成すべき食品安全の具体的な目標が設定されている。現在、この分野での取り組みの連携、新しい改革、および各国協調の支援を行うための世界的なシステムは存在しない。

この問題に対処するため、WHOはその協力機関および他の諸機関とともに、以下の2点を目的として今回の会議を開催する。

1)「WHO Alliance for Food Safety」の権限を定め、食品由来疾患サーベイランス分野での付加価値を特定する。

2)WHOの食品由来疾患サーベイランス目標を2030年までに達成できるように各国を支援するため、2023〜2030年の作業計画案を作成する。

(注目記事のまとめ:FoodWatchJapan編集部)

目次

【世界保健機関(WHO)】

1. 食品由来疾患サーベイランス強化を目指す国際協力

【米国疾病予防管理センター(US CDC)】

1. ペットのアゴヒゲトカゲ(bearded dragon)に関連して複数州にわたり発生しているサルモネラ(Salmonella Cotham)感染アウトブレイク(2024年6月14日付初発情報)

2. キュウリに関連して複数州にわたり発生しているサルモネラ(Salmonella Africana)感染アウトブレイク(2024年6月12日付更新情報)

【欧州疾病予防管理センター(ECDC)】

1.2024年世界手指衛生デー

2. 欧州における抗菌剤耐性サーベイランスの報告書(2022年のデータの報告)

【欧州委員会健康・食品安全総局(EC DG-SANTE)】

1. 食品および飼料に関する早期警告システム(RASFF:Rapid Alert System for Food and Feed)

【ドイツ連邦リスクアセスメント研究所(BfR)】

1. トラは「ハザード」であるが必ずしも「リスク」ではない -「リスク」と「ハザード」の違い

【ProMED-mail】

1. コレラ、下痢、赤痢最新情報(24)(23)(22)

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(微生物)No.13(2024.06.26)
https://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/2024/foodinfo202413m.pdf