飾らない食事の力を描き出す

[322]ごはん映画ベスト10 2023年 邦画編

2023年に公開された映画の中から印象的な食べ物や飲み物が出てきた作品を厳選したベスト10を発表する。前回の洋画編に続き、今回は邦画編である。

2023年1月1日~2023年12月31日に公開(配信)された邦画で、

  • 食べ物や飲み物の「おいしそう度」
  • 食べ物や飲み物の作品内容への関連性
  • 作品自体の完成度

の3点を基準に最高点15ポイントとして評価した。★=1.0点 ☆=0.5点

※注意!! 以下はネタバレを含んでいます。


第10位(9.0ポイント)

「福田村事件」の朝鮮飴

おいしそう度★★  作品との関連性★★☆  作品の完成度★★★★☆

 オウム真理教の信者に密着した「A」(1998)、佐村河内守氏を追った「FAKE」(2016)など、異色のドキュメンタリーを撮ってきた森達也監督が、初めて長編劇映画に挑んだ作品。100年前の関東大震災の後、千葉のある村で実際に起きた事件をもとに、パニック状況下におけるデマの流布や群集心理の恐ろしさを描いている。

 香川から来た薬売りの行商人の一団が、街道で朝鮮飴売りの少女と出会う。飴を買ってとねだる子供に、行商人の一人が、朝鮮人の売る飴なんか何が入っているかわからんと差別的な言葉を放つ。これに対し飴売りの少女は、実際に飴をなめて見せ、問題ないことを必死に訴える。その様子を見た行商のリーダーの新助(永山瑛太)は、ある思いからたくさん飴を買ってやる。

 生きにくさのなかで生きる者同士の心温まるシーンだが、この時新助が飴売りの少女からおまけでもらったあるものが、悲劇の導火線になってしまうのが何とも皮肉である。

公式サイト:https://www.fukudamura1923.jp/


第9位(9.5ポイント)

「月」の回転寿司

おいしそう度★★  作品との関連性★★★  作品の完成度★★★★☆

 ある障がい者施設で実際に起きた事件に着想を得た辺見庸の小説を原作に、「茜色に焼かれる」(2021、本連載第269回参照)、「愛にイナズマ」(2023)の石井裕也が監督した作品。重度障がい者施設の現実を描きながら、現実のつらさに耐え切れず、極端な思想に走っていく施設職員のさとくん(磯村勇斗)と、命の大切さを訴える同僚の洋子(宮沢りえ)の、15分に及ぶ大ディスカッションシーンが見どころである。

 洋子はかつて売れっ子の小説家だったが、あることがきっかけで書けなくなり、障がい者施設で働いている。人形アニメ作家の夫・昌平(オダギリジョー)とは回転ずし店で、二人が同時に玉子のすしの皿に手を伸ばしたのがきっかけで出会った。それ以来、二人が出会った7月26日は洋子と昌平の記念日になり、この日に向けてドラマが進行していく。

 そして7月26日当日。回転ずし店のテーブル席に向かった二人は、ある決断を下そうとしている。手前のカウンターですしの皿が小さな音を立てながらゆっくりと流れていくのが強調され、まるで生命が宿っているように見せている。すると……。

 なお、今回のベスト10には入れなかったが、「正欲」(岸善幸監督)でも、回転ずし店のカウンターとテーブルを使った見事なシーンがあるので、是非ご覧いただきたい。

公式サイト:https://www.tsuki-cinema.com/


第8位(10.0ポイント)

「PERFECT DAYS」の缶コーヒー

おいしそう度★★★  作品との関連性★★  作品の完成度★★★★★

「パリ、テキサス」(1984)、「ベルリン・天使の詩」(1987)の巨匠ヴィム・ヴェンダースが、東京を舞台に公衆トイレ清掃員の日常を描いた作品。主演の平山を演じた役所広司が、2023年の第76回カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞した。また第96回アカデミー賞で国際映画賞にノミネートされているのも話題になっている。ちなみに平山は、小津安二郎監督が主人公に好んで使った姓である。

 東京スカイツリーの麓、墨田区辺りの木造アパートに住む平山の日常は規則正しい。毎朝日の出前の決まった時間に起き、植木に水をやり、軽ワゴン車で出勤していく。まだ空いている首都高を走りながら、カセットテープから流れる60〜70年代のオールディーズを聴く。渋谷区の公衆トイレ数か所を清掃し、昼休みには木漏れ日をフィルムカメラで撮る。家に帰ると自転車で銭湯に行き、浅草地下の立ち飲み屋で晩酌。夜は古本屋で買った文庫本を眠くなるまで読み、また朝が来る。その繰り返しに見える。

 平山が朝一番に飲むのは、駐車場の蛍光灯が切れかかった自販機で買う甘い缶コーヒー。車のエンジンをかけ、発進するまでのひと時が平山のコーヒーブレイク。まさに元気の素である。

 平山の同僚で、お調子者でいい加減な性格のタカシ(柄本時生)、家出してきた平山の姪ニコ(中野有紗)らが、平山の平穏な日常をかき乱すのが本作のアクセントになっている。ある日、アクシデントによって夜までの残業を強いられた平山。翌朝買った缶コーヒーが2本になっている芸の細かさも見逃せない。

公式サイト:https://www.perfectdays-movie.jp/


第7位(10.5ポイント)

「エゴイスト」の煮物

おいしそう度★★★  作品との関連性★★★  作品の完成度★★★★☆

 高山真の自伝的小説を原作に、「トイレのピエタ」(2015)、「ハナレイ・ベイ」(2018)の松永大司が監督を務めた作品。性的マイノリティの恋愛を通して、人間の本質的な愛情を描いている。

 ファッション誌で編集者として働く斉藤浩輔(鈴木亮平)は、ゲイである自分を隠し、高級ブランドの服や化粧を鎧にして生きてきた。浩輔は、ジムでパーソナルトレーナーの中村龍太(宮沢氷魚)と出会い、恋におちるが、二人には過酷な運命が待ち受けていた……。

 紆余曲折を経て龍太のパートナーになった浩輔が、初めて龍太の家を訪れるシーン。浩輔は龍太の母・妙子(阿川佐和子)の手料理でもてなされる。龍太との本当の関係を妙子に打ち明けられない浩輔の間の取り方が絶妙である。帰り際、妙子がもしよかったらと、残った筑前煮、かぼちゃの煮物、ひじきの煮物などをそれぞれタッパーに詰めて浩輔にお土産に持たせてくれる。このタッパーに入った煮物たちが、ラスト近くになって生きてくるのだが、詳細は本編をご覧いただきたい。

公式サイト:https://egoist-movie.com/


第6位(11.0ポイント)

「ケト・サピエンスは牧草牛の夢を見るか?」の竹の谷蔓牛

おいしそう度★★★☆  作品との関連性★★★★★  作品の完成度★★☆

 糖質制限と肉食生活で健康的に痩せるというダイエット法「ケトジェニック・ダイエット」を提唱し、自らおいしくて健康的な牛肉を提供するために、日本初の牧草牛(グラスフェッドビーフ)専門精肉店「Saito Farm」を開いたという斎藤糧三医師の、牧草牛として和牛を育てる夢を追ったドキュメンタリー。マルチクリエーターの高城剛が製作総指揮と撮影を務めている。タイトルの「ケト・サピエンス」とは、現代人(ホモ・サピエンス)の中で、「人間本来の肉食中心の食生活を取り戻そうとする人」を指す造語だそうである。

 斎藤は夢の実現のため、日本全国の和牛を調べる旅に出る。神戸、松阪、近江の三大銘柄牛の産地をはじめ、山形の米沢牛、山口の見島牛、沖縄の石垣牛まで。この過程で語られる和牛の蘊蓄うんちくや品種改良の功罪は、本作への共感は別にして傾聴に値する。そして巡り会った岡山の竹の谷蔓たけのたにつる牛。黒毛和牛のおいしさのルーツと言われる牛肉を食べた斎藤の「まるで別の生き物の肉のようだ」という感想が興味深い。

 竹の谷蔓牛を牧草だけで育てたいと無茶ぶりする斎藤に、困惑した表情を浮かべる牧場主をとらえたカットが最も印象的だった。

公式サイト:https://nextraveler.com/


第5位(11.5ポイント)

「釜石ラーメン物語」の釜石ラーメン

おいしそう度★★★★  作品との関連性★★★★★  作品の完成度★★☆

 東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県釜石市を舞台に、「恋恋豆花」(2019、本連載第244回参照)の今関あきよしが監督した作品。父・剛志(利重剛)と次女・仲良(池田朱那)が二人で営むラーメン屋「小川食堂」に、消息不明だった長女・正実(井桁弘恵)が突然帰って来る。そこから始まる姉妹の葛藤、父の入院などの危機的状況と、震災の津波で母・正恵(佐伯日菜子)を失った未だに癒えぬ悲しみを乗り越えて、姉妹が人気ユーチューバーを利用した起死回生に挑む姿を描いたドラマである。

 小川食堂のラーメンの味は正恵が生み出したもので、正恵がいなくなってからは味が落ちたと言われているが、町の人たちはいつか昔の味が復活することを願って、今も通ってきてくれているという設定。いつもラーメンを残して帰る常連の常吉(渡辺哲)が完食することが、味復活のバロメーターになっている。

 釜石ラーメンは、極細のちぢれ麺と琥珀色の透き通ったスープが特徴。製鉄所で働く労働者や漁港の漁師たちのために、すぐに火が通り待ち時間が少ない極細の麺になったと言われている。スープとの相性もよさそうで、スクリーンからも食欲をそそられた。

公式サイト:https://kamaishi-ramen.jp/


第4位(12.0ポイント)

「鯨のレストラン」の鯨料理

おいしそう度★★★★  作品との関連性★★★★★  作品の完成度★★★

「ビハインド・ザ・コーヴ 捕鯨問題の謎に迫る」の八木景子監督によるドキュメンタリー。東京・神田にあるくじら料理専門店「くじらのお宿 一乃谷」と大将の谷光男を追いながら、日本の商業捕鯨が抱える問題を、政治的かつ科学的に俯瞰している。本連載第313回参照。

 頭から尾まで捨てるところのないという鯨だけに、料理も多種多彩である。刺身や竜田揚げといった定番だけでなく、客の要望に応じてメニューにない料理まで作ってくれる大将の柔軟さには頭が下がる。

 映画に出てくるおいしそうなくじら料理の数々を見て、久しぶりに味わってみたいと思う中年以上の方や、初めて食べてみたいと思う若い方も多いのではないだろうか。

公式サイト:https://www.whalerestaurant.jp/


第3位(12.5ポイント)

「君たちはどう生きるか」のジャムバタートースト

おいしそう度★★★★☆  作品との関連性★★★☆  作品の完成度★★★★☆

 2013年の「風立ちぬ」(本連載第56回参照)以来10年ぶりとなる宮﨑駿の監督復帰作である。第96回アカデミー賞で長編アニメーション賞にノミネートされており、3月10日の授賞式の結果が待たれる。

 本連載第309回で取り上げた折は公開直後ということもあり、ネタバレを避けるためにお伝えできないことが多かった。今回は登場する“ジブリ飯”に絞ってご紹介する。

 まずは主人公の少年・牧眞人(声:山時聡真)の父・正一(声:木村拓哉)のトランクに入っていた鮭、鯖、コンビーフなどの缶詰の数々。いずれも配給制の戦時中には入手困難な品ばかりである。これと対照的なのが、朝食に出される一汁一菜の大根飯。これが現実なのだが、都会育ちの眞人にはまずくて仕方がないと描かれている。

 眞人が冒険が出てから食するのはキリコ(声:柴咲コウ)に食べさせてもらうシチューとパン。そしてヒミ(声:あいみょん)にごちそうになるパン・ド・カンパーニュのような丸いパンをスライスしてトーストし、バターとイチゴジャムをたっぷり塗ったもの。ジャムバタートーストがとりわけおいしそうに見えるのは、眞人のある記憶に紐づいているからに他ならない。

公式サイト:https://www.ghibli.jp/works/kimitachi/


第2位(13.0ポイント)

「ちひろさん」の“のこのこ弁当”

おいしそう度★★★★☆  作品との関連性★★★★☆  作品の完成度★★★★

 安田弘之の漫画を原作に、「his」(2020、本連載第244回参照)、「街の上で」(2021、本連載第269回参照)の今泉力哉が監督を務めた作品。静岡県の海沿いの町が舞台に、弁当屋「のこのこ弁当」で働く元風俗嬢のちひろ(有村架純)と、彼女を取り巻く人々を描いた群像劇である。本連載第315回参照。

「かもめ食堂」(2006、本連載第22回参照)や「南極料理人」(2009、本連載第38回参照)の飯島奈美がフードスタイリストを務めているだけあって、料理シーンは充実している。オカジ(豊嶋花)の家の食卓の栄養バランス満点の充実したメニューなのに漂ってくる冷たさと、ちひろの作るジャンボおにぎりやマコト(嶋田鉄太)の母ヒトミ(佐久間由衣)の作る目玉焼きが乗った焼きそばの雑だが温かい食事の対比など、改めて見事という他ない。

 でもメインはやはり「のこのこ弁当」だろう。冒頭のレバニラ弁当の客あしらいでちひろのキャラクターを素早く印象付け、ホームレスのおじさん(鈴木慶一)との梅干しのやり取り、オカジののり弁当、谷口(若葉竜也)のシャケ弁当、“秘密基地”でちひろが一人で食べるたけのこ弁当、マコトとの“仲直り弁当”など、画面に映る映らないにかかわらず、印象的なシーンに使われている。

公式サイト:https://chihiro-san.asmik-ace.co.jp/


第1位(13.5ポイント)

「仕掛人・藤枝梅安」の江戸料理

おいしそう度★★★★★  作品との関連性★★★★☆  作品の完成度★★★★

「仕掛人・藤枝梅安」より。師匠直伝の大根の入った鍋。
「仕掛人・藤枝梅安」より。師匠直伝の大根の入った鍋。

 池波正太郎の時代小説「仕掛人・藤枝梅安」シリーズ(1972〜1990)のうち、「殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安(一)」収録の「おんなごろし」と「梅安晦日蕎麦」を下敷きにした河毛俊作監督作品。「仕掛人・藤枝梅安2」と二部作を構成している。本連載第316回参照。

 美食家として知られる池波の原作には、随所に料理のシーンが散りばめられている。本作では原作の料理シーンを忠実に再現すべく、江戸料理に造詣の深い東京広尾の日本料理店「分とく山」の総料理長・野﨑洋光を料理監修に起用。野崎は監修にとどまらず調理まで担当する力の入れようで、期待に応えている。

 本作には、「万七」や「井筒」といった料理屋が登場するが、料理屋のものとして目立つのは「井筒」の「かぶら骨の吸い物」(かぶら骨は鯨の頭の軟骨)くらいで、梅安(豊川悦司)の家での師匠直伝の鍋や、彦次郎(片岡愛之助)の家での白粥など、庶民の料理に重点を置いているのが特徴的である。庶民の質素な食事でも、付け合わせなどの工夫で画面映えのする見た目に仕上げてみせる野崎の手腕はさすがと思わせる。

公式サイト:https://baian-movie.com/


●2023年度ごはん映画ベスト10〈邦画編〉

順位対象おいしそう度作品との関連性作品の完成度合計
1「仕掛人・藤枝梅安」の江戸料理★★★★★★★★★☆★★★★13.5
2「ちひろさん」の“のこのこ弁当”★★★★☆★★★★☆★★★★13.0
3「君たちはどう生きるか」のジャムバタートースト★★★★☆★★★☆★★★★☆12.5
4「鯨のレストラン」の鯨料理★★★★★★★★★★★★12.0
5「釜石ラーメン物語」の釜石ラーメン★★★★★★★★★★★☆11.5
6「ケト・サピエンスは牧草牛の夢を見るか?」の竹の谷蔓牛★★★☆★★★★★★★☆11.0
7「エゴイスト」の煮物★★★★★★★★★★☆10.5
8「PERFECT DAYS」の缶コーヒー★★★★★★★★★★10.0
9「月」の回転ずし★★★★★★★★★☆9.5
10「福田村事件」の朝鮮飴★★★★☆★★★★☆9.0
★=1.0点 ☆=0.5点

【仕掛人・藤枝梅安】

公式サイト
https://baian-movie.com/
作品基本データ
製作国:日本
製作年:2023年
公開年月日:2023年2月3日
上映時間:134分
製作会社:「仕掛人・藤枝梅安」時代劇パートナーズ(製作プロダクション:東映京都撮影所)
配給:イオンエンターテイメント
カラー/サイズ:カラー/シネマ・スコープ(1:2.35)
スタッフ
監督:河毛俊作
脚本:大森寿美男
原作:池波正太郎
エグゼクティブプロデューサー:宮川朋之
プロデュース補:見戸夏美
企画協力:石塚晃都
プロデューサー:吉條英希、田倉拓紀、高橋剣
撮影:南野保彦
照明:奥田祥平
録音:松本昇和
美術:吉澤祥子
装飾:三木雅彦
音楽:川井憲次
編集:野澤瞳
衣装デザイン:宮本まさ江
アソシエイトプロデューサー:菅谷和紀
協力プロデューサー:芦田淳也
製作主任:田中千穂子
製作担当:谷敷裕也
監督補:山本一男
記録:堤眞理子
VFXシニアスーパーバイザー:尾上克郎
VFXスーパーバイザー:田中貴志、進威志
VFXプロデューサー:結城崇史
殺陣:清家三彦
料理監修:野﨑洋光、吉田忠康
キャスト
藤枝梅安:豊川悦司
彦次郎:片岡愛之助
おもん:菅野美穂
与助:小野了
おせき:高畑淳子
津山悦堂:小林薫
石川友五郎:早乙女太一
羽沢の嘉兵衛:柳葉敏郎
おみの:天海祐希
お香:中村ゆり
伊藤彦八郎:石丸謙二郎
おだい:鷲尾真知子
下駄屋の金蔵:でんでん
お美代:朝倉ふゆな
嶋田大学:板尾創路
お千枝:井上小百合
善達和尚:若林豪
善四郎:田山涼成
お里:吉田美佳子
田中屋久兵衛:大鷹明良
浮羽の為吉:六角精児
御座松の孫八:趙タミ和
梅吉:田中奏生
お吉:凛美

(参考文献:KINENOTE)


【ちひろさん】

公式サイト
https://chihiro-san.asmik-ace.co.jp/
作品基本データ
製作国:日本
製作年:2023年
公開年月日:2023年2月23日
上映時間:131分
製作会社:Netflix、アスミック・エース
配給:アスミック・エース
カラー/サイズ:カラー/アメリカンビスタ(1:1.85)
スタッフ
監督:今泉力哉
脚本:澤井香織、今泉力哉
原作:安田弘之
エグゼクティブプロデューサー:岡野真紀子、佐藤菜穂美、豊島雅郎
プロデューサー:山野晃、中里友樹
撮影:岩永洋
照明:谷本幸治
録音:根本飛鳥
美術:井上心平
装飾:遠藤善人
音楽:岸田繁
音楽プロデューサー:安井輝
主題歌:くるり
リレコーディングミキサー:浜田洋輔
音響効果:勝亦さくら
編集:佐藤崇
スタイリスト:伊賀大介
衣裳:江口久美子
ヘアメイク:田中マリ子
ヘアメイク(有村架純):宮内三千代
カラリスト:石山将弘
キャスティング:細川久美子
ラインプロデューサー:三好保洋
制作担当:多賀典彬
助監督:高土浩二
スクリプター:河野ひでみ
VFXプロデューサー:前川英章
スーパーバイジングプロデューサー:山田雅子
フードスタイリスト:飯島奈美
キャスト
ちひろ:有村架純
オカジ:豊嶋花
マコト:嶋田鉄太
バジル:van
谷口:若葉竜也
ヒトミ:佐久間由衣
べっちん:長澤樹
チヒロ:市川実和子
ホームレスのおじさん:鈴木慶一
永井:根岸季衣
尾藤:平田満
内海:リリー・フランキー
多恵:風吹ジュン

(参考文献:KINENOTE)


【君たちはどう生きるか】

公式サイト
https://www.ghibli.jp/works/kimitachi/
作品基本データ
製作国:日本
製作年:2023年
公開年月日:2023年7月14日
上映時間:124分
製作会社:スタジオジブリ
配給:東宝
カラー/モノクロ:カラー
スタッフ
監督・脚本・原作:宮﨑駿
プロデューサー:鈴木敏夫
作画監督:本田雄
音楽:久石譲
主題歌:米津玄師
キャスト(声の出演)
牧眞人:山時聡真
アオサギ:菅田将暉
キリコ:柴咲コウ
ヒミ:あいみょん
夏子:木村佳乃
正一:木村拓哉
ばあや:竹下景子
ばあや:大竹しのぶ
ばあや:風吹ジュン
ばあや:阿川佐和子
インコ大王:國村隼
老ペリカン:小林薫
大叔父:火野正平

(参考文献:KINENOTE)


【鯨のレストラン】

公式サイト
https://www.whalerestaurant.jp/
作品基本データ
製作国:日本
製作年:2023年
公開年月日:2023年9月2日
上映時間:77分
製作・配給:八木フィルム
カラー/サイズ:カラー/16:9
スタッフ
監督・プロデューサー:八木景子
撮影:猪本雅三
録音:伊藤裕規
編集協力:浜口文幸記念スタジオ
キャスト
谷光男
ユージン・ラポワント
ジュヌビエーヴ・デスポーテス
加藤秀弘
八木信行
伊藤信之
サンドラ・ヘフェリン
冨田香里
ユーコ・ジャクソン
樋口真嗣

(参考文献:KINENOTE)


【釜石ラーメン物語】

公式サイト
https://kamaishi-ramen.jp/
作品基本データ
ジャンル:コメディ / ヒューマン / ドラマ
製作国:日本
製作年:2023年
公開年月日:2023年7月8日
上映時間:85分
製作会社:「釜石ラーメン物語」製作委員会
カラー/サイズ:カラー/16:9
スタッフ
監督:今関あきよし
脚本:今関あきよし、いしかわ彰
プロデューサー:伊藤直克
撮影:三本木久城
録音・音響効果:丹雄二
美術:Yacco
音楽:遠藤浩二
編集:鈴木理
制作進行:井口光徳
助監督:土田準平
キャスト
正実:井桁弘恵
仲良:池田朱那
剛志:利重剛
畠山常吉:渡辺哲
福田真弓:大島葉子
町内会長:岡村洋一
マリリン:木月あかり
佐々木康太:厚木拓郎
小笠原幸彦:関口アナン
土井直人:佐々木琉
小川食堂の常連:山崎将也
中学生の正実:森湖己波
看護師:長田涼子
美しきラーメン評論家:椿かおり
髭のラーメン評論家:島本和人
正恵:佐伯日菜子
中谷医師:村上弘明
梅:藤田弓子

(参考文献:KINENOTE)


【ケト・サピエンスは牧草牛の夢を見るか】

公式サイト
https://nextraveler.com/
作品基本データ
製作国:日本
製作年:2023年
公開年月日:2023年11月11日
上映時間:83分
製作会社:NEXTRAVELER FILMS
配給:NEXTRAVELER FILMS
カラー/サイズ:カラー/シネマ・スコープ(1:2.35)
スタッフ
監督:徳武秀明
製作総指揮・撮影:高城剛
音楽:角内一成、SONIC LOBBY
編集:塚本康太
キャスト
斎藤糧三
ナレーション:原日出子

(参考文献:KINENOTE)


【エゴイスト】

公式サイト
https://egoist-movie.com/
作品基本データ
製作国:日本
製作年:2023年
公開年月日:2023年2月10日
上映時間:120分
製作会社:「エゴイスト」製作委員会
配給:東京テアトル
カラー/サイズ:カラー/アメリカンビスタ(1:1.85)
スタッフ
監督:松永大司
脚本:松永大司、狗飼恭子
原作:高山真
企画:明石直弓
プロデューサー:明石直弓、横山蘭平、紀嘉久
制作担当:阿部史嗣
LGBTQ+inclusive director:ミヤタ廉
撮影:池田直矢
照明:舘野秀樹
録音:弥栄裕樹、小牧将人
美術・装飾:佐藤希
音楽:世武裕子
サウンドデザイン:石坂紘行
編集:早野亮
スタイリスト:篠塚奈美
ヘアメイクデザイン:宮田靖士
ヘアメイク:山田みずき、久慈拓路
ラインプロデューサー:和氣俊之
助監督:松下洋平
キャスト
斉藤浩輔:鈴木亮平
中村龍太:宮沢氷魚
斉藤しず子:中村優子
中学時代の浩輔:和田庵
浩輔の友人:ドリアン・ロロブリジーダ
斉藤義夫:柄本明
中村妙子:阿川佐和子

(参考文献:KINENOTE)


【PERFECT DAYS】

公式サイト
https://www.perfectdays-movie.jp/
作品基本データ
製作国:日本
製作年:2023年
公開年月日:2023年12月22日
上映時間:124分
製作会社:MASTER MIND, Spoon, Wenders Images
配給:ビターズ・エンド
カラー/サイズ:カラー/スタンダード(1:1.37)
スタッフ
監督:ヴィム・ヴェンダース
脚本:ヴィム・ヴェンダース、高崎卓馬
エグゼクティブプロデューサー:役所広司
製作:柳井康治
プロデュース:ヴィム・ヴェンダース、高崎卓馬、國枝礼子、ケイコ・オリビア・トミナガ、矢花宏太、大桑仁、小林祐介
撮影:フランツ・ラスティグ
インスタレーション撮影:ドナータ・ベンダース
美術:桑島十和子
リレコーディングミキサー:マティアス・ランパート
編集:トニ・フロッシュハマー
インスタレーション編集:クレモンティーヌ・デクロン
スタイリング:伊賀大介
ヘアメイク:勇見勝彦
キャスティングディレクター:元川益暢
ロケーション:高橋亨
ポスプロスーパーバイザー:ドミニク・ボレン
VFXスーパーバイズ:カレ・マックス・ホフマン
キャスト
平山:役所広司
タカシ:柄本時生
ニコ:中野有紗
アヤ:アオイヤマダ
ケイコ:麻生祐未
ママ:石川さゆり
ホームレス:田中泯
友山:三浦友和

(参考文献:KINENOTE)


【月】

公式サイト
https://www.tsuki-cinema.com/
作品基本データ
製作国:日本
製作年:2023年
公開年月日:2023年10月13日
上映時間:144分
製作会社:「月」製作委員会
配給:スターサンズ
カラー/サイズ:カラー/シネマ・スコープ(1:2.35)
スタッフ
監督・脚本:石井裕也
原作:辺見庸
企画・エグゼクティブプロデューサー:河村光庸
製作:伊達百合、竹内力
プロデューサー:長井龍、永井拓郎
撮影:鎌苅洋一
照明:長田達也
録音:高須賀健吾
美術:原田満生
美術プロデューサー:堀明元紀
装飾:石上淳一
音楽:岩代太郎
音響効果:柴崎憲治
編集:早野亮
衣装:宮本まさ江
ヘアメイク:豊川京子
ヘアメイク(宮沢りえ):千葉友子
キャスティング:田端利江
アソシエイトプロデューサー:堀慎太郎、行実良
制作担当:高明
助監督:成瀬朋一
VFXプロデューサー:赤羽智史
特殊メイク・スーパーバイザー:江川悦子
特機:石塚新
キャスト
堂島洋子:宮沢りえ
さとくん:磯村勇斗
祥子:長井恵里
山村:大塚ヒロタ
水谷:笠原秀幸
会沢友子:板谷由夏
田所園長:モロ師岡
坪内昭雄:鶴見辰吾
坪内久美子:原日出子
きーちゃんの母:高畑淳子
坪内陽子:二階堂ふみ
堂島昌平:オダギリジョー

(参考文献:KINENOTE)


【福田村事件】

公式サイト
https://www.fukudamura1923.jp/
作品基本データ
製作国:日本
製作年:2023年
公開年月日:2023年9月1日
上映時間:137分
製作会社:「福田村事件」プロジェクト
配給:太秦
カラー/サイズ:カラー/シネマ・スコープ(1:2.35)
スタッフ
監督:森達也
脚本:佐伯俊道、井上淳一、荒井晴彦
企画:荒井晴彦
企画協力:辻野弥生、中川五郎、若林正浩
統括プロデュ―サー:小林三四郎
プロデュ―サー:井上淳一、片嶋一貴
撮影:桑原正
照明:豊見山明長
録音:臼井勝
美術:須坂文昭
美術監修:磯見俊裕
装飾:中込秀志
音楽:鈴木慶一
編集:洲崎千恵子
衣裳:真柴紀子
ヘアメイク:清水美穂
キャスティング:新井康太、東山光宏
アソシエイトプロデュ―サー:内山太郎、比嘉世津子
助監督:江良圭
キャスト
澤田智一:井浦新
澤田静子:田中麗奈
沼部新助:永山瑛太
田中倉蔵:東出昌大
島村咲江:コムアイ
恩田楓:木竜麻生
井草茂次:松浦祐也
井草マス:向里祐香
藤岡敬一:杉田雷麟
平澤計七:カトウシンスケ
砂田伸次朗:ピエール瀧
長谷川秀吉:水道橋博士
田向龍一:豊原功補
井草貞次:柄本明

(参考文献:KINENOTE)

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映画ウォッチャー 埼玉県出身。子供のころからSF映画が好きで、高校時代にキューブリックの「2001年宇宙の旅」を観たところ、モノリスに遭遇したサルの如く芸術映画に目覚め、国・ジャンルを問わない“雑食系映画ファン”となる。20~30代の一般に“青春”と呼ばれる貴重な時をTV・映画撮影現場の小道具係として捧げるが、「映画は見ているうちが天国、作るのは地獄」という現実を嫌というほど思い知らされ、食関連分野の月刊誌の編集者に転向。現在は各種出版物やITメディアを制作する会社で働きながら年間鑑賞本数1,000本以上という“映画中毒生活”を続ける“ダメ中年”である。第5回・第7回・第8回の計3回、キネマ旬報社主催の映画検定1級試験に合格。第5回・第6回の田辺・弁慶映画祭の映画検定審査員も務めた。