ほしがき長野、福島から大幅増

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2023年12月第3週（12月15日〜12月21日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。
1日平均入荷量は総量2,343t（前週比115％、前年同期比105％）。

日ごとの動き

前週比では、西洋なし、かき、不知火等が減少したが、ほしがき、いちご、みかん等が増加したため、15％の増加となった。

前年同期比では、西洋なし、かき、りんご等が減少したが、キウイ、いちご、不知火等が増加したため、5％の増加となった。

市況は前週比で保合、前年同期比で強保合となった。

品目別の動き

みかん　愛媛県を中心に熊本県等から入荷し、前週比22％の増加となった。早生の入荷は減少し、普通中心の販売となった。年末に向かって引き合いは強くなっており、価格が若干高くなる産地も出始めた。価格は愛媛県産普通は強保合、早生は弱含みとなった。

不知火　熊本県を中心に鹿児島県等から入荷したが、前週比3％の減少となった。熊本県産の価格は弱含みとなった。

りんご　青森県を中心に岩手県等から入荷したが、前週比2％の減少となった。価格は平年に比べ高く推移している。価格は前週比で、青森県産「ふじ」は保合、「王林」は弱含みとなった。

西洋なし　山形県、新潟県等から入荷したが、前週比42％の大幅な減少となった。山形県産「ラ・フランス」の価格は保合となった。

かき　福岡県を中心に奈良県等から入荷したが、前週比34％の大幅な減少となった。福岡県産「富有」の価格は強保合となった。

いちご　栃木県産「とちおとめ」、福岡県産「あまおう」、佐賀県産「いちごさん」、静岡県産「紅ほっぺ」等が入荷し、前週比34％の大幅な増加となった。いちご全体に大玉傾向となり、業務用小玉の発生が少ない。クリスマス需要の小玉の引き合いは今週いっぱい続く可能性がある。価格は栃木県産「とちおとめ」は保合、福岡県産「あまおう」および静岡県産「紅ほっぺ」は弱含み、佐賀県産「いちごさん」は弱保合となった。

アールスメロン　静岡県、熊本県等から入荷したが、前週比3％の減少となった。ギフト需要が過ぎて入荷量が若干減り価格は下がったが、週が変わって、クリスマス需要と年末に向かって上がり始めている。静岡県産の価格は強保合となった。

キウイ　福岡県を中心に和歌山県等から入荷し、前週比21％の増加となった。福岡県産の価格は保合となった。

ほしがき　長野県、福島県等から入荷し、前週比63％の大幅な増加となった。価格は長野県産「市田」は弱保合、福島県産「アンポ」は保合となった。

主な農産物（果実）の市況（2023年12月第3週）