はくさい茨城産が順調で潤沢

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2023年11月第3週（11月17日〜11月23日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。
1日平均入荷量は総量4,976t（前週比92％、前年同期比90％）。

日ごとの動き

前週比でははくさい、にんじんが増加したが、ミニトマト、ピーマン、ほうれんそう等が減少したため、8％の減少となった。

前年同期比でははくさい、じゃがいも、ブロッコリーが増加したが、ミニトマト、トマト、たまねぎ等が減少したため、10％の減少となった。

市況は前週比で強含み、前年同期比で強保合となった。

品目別の動き

だいこん　千葉県を中心に神奈川県等から入荷したが、前週比で6％の減少となった。荷動きはまずまずで、千葉県産の価格は保合となった。

にんじん　千葉県を中心に入荷し、前週比で1％の微増となった。荷動きはまずまずだが、全体量が多いことから相場は下落し、千葉県産の価格は弱保合となった。

キャベツ　千葉県を中心に愛知県等から入荷したが、前週比で4％の減少となった。荷動きは落ち着いており、千葉県産の価格は弱保合となった。

レタス　茨城県を中心に兵庫県等から入荷したが、前週比で23％の減少となった。荷動きは落ち着いているが全体量が少ないことから、茨城県産の価格は強保合となった。

はくさい　茨城県を中心に長野県等から入荷し、茨城県産が生育順調で潤沢に入荷したことから、前週比で2％の増加となった。茨城県産の価格は弱含みとなった。

ほうれんそう　群馬県を中心に茨城県等から入荷したが、気温が下がったことで関東産が減少し、前週比で25％の減少となった。価格がこなれて荷動きが出てきた中で減少したため引き合いが強まり、群馬県産の価格は強保合となった。

ねぎ　秋田県、埼玉県等から入荷し、前週比で増減なしとなった。茨城県、千葉県産は生育遅れのため全体量が少なく、荷動きがよいなかで週前半は相場が上昇し、秋田県産の価格は強保合となった。

きゅうり　、群馬県、宮崎県等から入荷したが、前週比で16％の減少となった。関東産は最盛期を過ぎ減少傾向、宮崎県産は増加傾向、高知県産は横ばいな状況。群馬県産の価格は強保合となった。

なす　高知県を中心に熊本県等から入荷したが、関東産が終了したことや高知県、福岡県産が気温低下で減少したことから、前週比で21％の減少となった。荷動きは鈍いが相場は底上げとなり、高知県産の価格は強保合となった。

トマト　熊本県を中心に愛知県等から入荷したが、熊本県、愛知県産は気温低下で着色が鈍く、全体量が減少したことから、前週比で23％の減少となった。荷動きはまずまずだが、熊本県産の価格は弱保合となった。

ピーマン　茨城県を中心に宮崎県等から入荷したが、前週比で27％の減少となった。荷動きは鈍く、茨城県産の価格は弱保合となった。

じゃがいも　北海道を中心に入荷したが、前週比で3％の減少となった。品質低下と発芽が多く、選果に手間取り出回りが少ない状態が続いている。品質が悪いため販売は低調なことから、北海道産の価格は保合となった。

たまねぎ　北海道を中心に入荷したが、夏場の高温の影響で作柄が悪かったため出回りが少なく、前週比で20％の減少となった。高値傾向なため荷動きは鈍くなっている。北海道産の価格は強含みとなった。

主な農産物（野菜）の市況（2023年11月第3週）