みかん4倍増。かき、くりも増

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2023年9月第2週（9月8日〜9月14日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。
1日平均入荷量は総量1,435t（前週比110％、前年同期比91％）。

日ごとの動き

前週比では、もも、アールスメロン、いちじく等が減少したが、みかん、かき、くり等が増加したため、10％の増加となった。

前年同期比ではみかん、ぶどう、ももが増加したが、りんご、かき、なし等が減少したため、9％の減少となった。

市況は、前週比で保合、前年同期比で強保合となった。

品目別の動き

みかん　グリーンハウスみかんの販売は終盤に入っており、宮崎県産極早生の販売が始まり、前週比287％の大幅な増加となった。宮崎県産極早生は弱保合、佐賀県産ハウスも弱保合となった。

りんご　青森県を中心に長野県等から入荷したが、前週比6％の減少となった。「サンつがる」中心の販売に入っており、引き合いはあまり強くなく荷動きは鈍い。青森県産「つがる」の価格は弱含みとなった。

なし　栃木県を中心に福島県等から「豊水」が、栃木県や千葉県等から「あきづき」が入荷し、前週比5％の増加となった。栃木県産「豊水」及び栃木県産「あきづき」の価格はともに保合となった。

かき　和歌山県産たねなし柿を中心に、奈良県産のハウスもの等が入荷し、前週比182％の大幅な増加となった。平年に比べ小玉傾向となっている。「刀根」の価格は和歌山県産は前年に比べ品質がよいため、引き合いは強く荷動きもよく保合、奈良県産は弱保合となった。

もも　福島県を中心に山形県等から入荷したが、前週比22％の減少となった。福島県産の価格は強保合となった。

ぶどう　山梨県を中心に長野県等から入荷し、前週比8％の増加となった。黒系ぶどうの引き合いが若干強くなり、「シャインマスカット」は逆に引き合いが弱く価格が下がってきている。価格は山梨県産「シャインマスカット」は弱保合、山梨県産「巨峰」と山梨県産「甲斐路」は保合、岡山県産「ピオーネ」は強含みとなった。

くり　茨城県を中心に熊本県等から入荷し、前週比64％の大幅な増加となった。茨城県産の価格は弱保合となった。

いちじく　愛知県、和歌山県等から入荷したが、前週比9％の減少となった。愛知県産の価格は保合となった。

アールスメロン　静岡県、茨城県等から入荷したが、前週比9％の減少となった。引き合いが強くなり始めており、静岡県産の価格は強保合となった。

主な農産物（果実）の市況（2023年9月第2週）