国立医薬品食品衛生研究所が集めた食品の安全性に関する国際機関や各国公的機関等の最新情報から。国際食品安全当局ネットワーク(INFOSAN)事務局は、2022年の第4四半期に世界保健機関(WHO)加盟の37の国・領土が関連した計47件の食品安全事例に対応した。
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【WHO】国際食品安全当局ネットワーク(INFOSAN)2022年第4四半期報告
世界保健機関(WHO: World Health Organization)発。2022年の第4四半期に国際食品安全当局ネットワーク(INFOSAN)事務局は、世界保健機関(WHO)加盟の37の国・領土が関連した計47件の食品安全事例に対応した。
このうち生物的ハザード関連の事例は30件で、その内訳は以下のとおりであった。
- サルモネラ属菌(12件)
- リステリア(Listeria monocytogenes)(6件)
- ボツリヌス菌(Clostridium botulinum)(3件)
- 大腸菌(2件)
- エルシニア(Yersinia enterocolitica)(2件)
- A型肝炎ウイルス(1件)
- クロノバクター(1件)
- ノロウイルス(1件)
- 赤痢菌(Shigella sp.)(1件)
- ブドウ球菌(1件)
化学的ハザード関連の事例は7件で、その内訳は以下のとおりであった。
- 鉛(2件)
- メチルアルコール(2件)
- ヒスタミン(1件)
- テバイン(1件)
- 不明(1件)
物理的ハザード関連の事例は5件で、その内訳は以下のとおりであった。
- 亜硫酸塩(1件)
- 小麦(1件)
- その他のアレルゲン(1件)
非表示のアレルゲン/成分に関連した事例は3件で、その内訳は以下のとおりであった。
上記以外の残りの2件については関連したハザードが不明であった。
(注目記事のまとめ:FoodWatchJapan編集部)
食品安全情報へのリンク
- 食品安全情報
- http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/index.html
- 食品安全情報(微生物)No.06(2023.03.15)
- http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/2023/foodinfo202306m.pdf
今号の目次
【世界保健機関(WHO)】
1. 国際食品安全当局ネットワーク(INFOSAN)2022年第4四半期報告(2022年10〜12月)
【米国疾病予防管理センター(US CDC)】
1. アイスクリームに関連して複数州にわたり発生したリステリア(Listeria monocytogenes)感染アウトブレイク(2022年11月2日付最終更新)
【欧州疾病予防管理センター(ECDC)】
1. 赤痢 -2018年次疫学報告書
【欧州委員会健康・食品安全総局(EC DG-SANTE)】
1. 食品および飼料に関する早期警告システム(RASFF:Rapid Alert System for Food and
Feed)
【欧州食品安全機関(EFSA)】
1.「SSD2(検体データ報告のための標準ガイドライン第2版)」および「FoodEx2(食品分類記述システム)」にもとづく食品検体データのリアルタイムでの登録・分類 ― リスク評価用データの品質向上(IDRisk:Improving Data Quality for Risk Assessment)プロジェクト
【アイルランド保健サーベイランスセンター(HPSC Ireland)】
1. アイルランド島で発生したサルモネラ(Salmonella Typhimurium)感染アウトブレイクが終息
【ドイツ連邦リスクアセスメント研究所(BfR)】
1. ドイツと韓国がリスク評価に関する知見の共有について協力を継続