寒波の影響でにんじん収穫滞る

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2023年1月第4週（1月20日〜1月26日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。
1日平均入荷量は総量5,390t（前週比101％、前年同期比98％）。

日ごとの動き

前週比ではなす、ミニトマト、きゅうり等が減少したが、キャベツ、はくさい、レタス等が増加したため、1％の微増となった。

前年同期比ではブロッコリー、レタス、こまつな等が増加したが、なす、さといも、きゅうり等が減少したため、2％の減少となった。

市況は前週比で強含み、前年同期比で強保合となった。

品目別の動き

だいこん　千葉県を中心に神奈川県等から入荷し、前週比3％の増加となった。千葉県産の価格は強保合となった。

にんじん　千葉県を中心に埼玉県等から入荷したが、寒波の影響で収穫作業が滞り数量減少し、前週比11％の減少となった。千葉県産の価格は保合となった。

キャベツ　愛知県を中心に千葉県等から入荷し、前週比11％の増加となった。荷動きは鈍く、愛知県産の価格は弱保合となった。

レタス　静岡県を中心に長崎県等から入荷し、干ばつの影響が緩和されて、前週比9％の増加となった。荷動きは鈍く、静岡県産の価格は弱保合となった。

はくさい　茨城県を中心に群馬県等から入荷し、前週比10％の増加となった。荷動きは鈍いものの、数量不足感から相場は上昇し、茨城県産の価格は強保合となった。

ほうれんそう　群馬県を中心に茨城県等から入荷し、前週比2％の増加となった。引き合いはまずまずあり、群馬県産の価格は強含みとなった。

ねぎ　千葉県を中心に茨城県等から入荷したが、前週比3％の減少となった。量販店需要あり荷動きは良好で、千葉県産の価格は強保合となった。

きゅうり　宮崎県を中心に高知県等から入荷したが、低気温により数量少なく、前週比17％の減少となった。数量減と恵方巻需要により引き合いは強く、宮崎県産の価格は強保合となった。

なす　高知県を中心に入荷したが、前週比22％の減少となった。高知県産の価格は強保合となった。

トマト　熊本県を中心に栃木県等から入荷したが、低気温で数量は落ち着いており、前週比14％の減少となった。荷動きは鈍いものの、数量の少なさから相場は上昇し、熊本県産の価格は強含みとなった。

ピーマン　宮崎県を中心に高知県等から入荷したが、低気温により数量少なく、前週比14％の減少となった。荷動きはまずまずで、宮崎県産の価格は保合となった。

じゃがいも　北海道を中心に長崎県等から入荷し、前週比4％の増加となった。全体量が少ない中、荷動きは鈍く、北海道産の価格は保合となった。

たまねぎ　北海道を中心に静岡県等から入荷し、前週比で増減なしとなった。北海道産は荷動きが鈍いものの、静岡県産の新たまねぎは引合いが強く、北海道産の価格は保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2023年1月第4週）