日本フードサービス協会(JF)は2022年7月外食産業市場動向調査を発表した。全体(事業社数223、店舗数36,882店=99.7%)合計の売上高は114.5%と2桁の拡大。客単価は際立って上昇したが、客数は106.1%と増加。
すべての業種・業態が売上高増で、14の小分類うち11が2桁増だった。いずれも客数、客単価ともにプラスだった。ただし2019年比では、ファストフードが130.8%と大きな伸びを見せたのに対し、他はファミリーレストラン89.0%、喫茶81.8%、ディナーレストラン80.6%、パブ・居酒屋53.3%と、回復には遠い結果だった。
JFでは「7月の外食産業の売上は、営業制限のあった前年を大きく上回り、全体売上は114.5%となった。しかし3月の制限解除以降は回復基調にあった店内飲食が、月後半のコロナ第7波の拡大に伴い失速し、業界の全体売上を押し下げた」としている。
売上高と店舗数の伸び率推移(〜2022年7月)
事業社数 | 店舗数 | 売上高(前年比) | 店舗数(前年比) | 客数(前年比) | 客単価(前年比) | ||
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全体 | (N=223) | (N=36,882) | 114.5% | 99.7% | 106.1% | 107.8% | |
ファストフード | 合計 | (N=56) | (N=21,287) | 107.8% | 99.8% | 102.9% | 104.8% |
洋風 | (N=18) | (N=6,181) | 108.0% | 100.6% | 103.3% | 104.5% | |
和風 | (N=15) | (N=5,123) | 110.2% | 100.4% | 101.9% | 108.1% | |
麺類 | (N=20) | (N=3,214) | 110.5% | 99.0% | 105.0% | 105.3% | |
持ち帰り米飯/回転寿司 | (N=19) | (N=4,366) | 102.6% | 99.7% | 100.4% | 102.2% | |
その他 | (N=7) | (N=2,403) | 108.2% | 98.3% | 104.9% | 103.1% | |
ファミリーレストラン | 合計 | (N=65) | (N=10,642) | 120.6% | 99.6% | 111.9% | 107.8% |
洋風 | (N=29) | (N=5,262) | 117.7% | 98.4% | 110.9% | 106.1% | |
和風 | (N=35) | (N=2,539) | 121.9% | 99.0% | 108.6% | 112.2% | |
中華 | (N=13) | (N=1,374) | 118.9% | 102.7% | 115.8% | 102.7% | |
焼肉 | (N=18) | (N=1,467) | 131.7% | 102.5% | 125.0% | 105.4% | |
パブ/居酒屋 | 合計 | (N=34) | (N=1,832) | 237.6% | 95.8% | 196.9% | 120.6% |
パブ・ビアホール | (N=12) | (N=433) | 265.7% | 98.9% | 219.8% | 120.9% | |
居酒屋 | (N=27) | (N=1,399) | 223.2% | 94.8% | 183.5% | 121.6% | |
ディナーレストラン(計) | (N=27) | (N=990) | 133.2% | 107.5% | 124.5% | 107.0% | |
喫茶(計) | (N=24) | (N=1,900) | 116.1% | 98.4% | 107.8% | 107.7% | |
その他(計) | (N=17) | (N=231) | 121.0% | 100.0% | 110.9% | 109.1% |
凡例:10%以上のプラス/5%以上のプラス/前年同月未達(四捨五入で100.0%となっているものを含む)/5%以上のマイナス/10%以上のマイナス。
※前年同月比は税抜比較で行っている。
※ファストフード、ファミリーレストラン、パブ/居酒屋の各業態の内訳に関しては、重複する事業社があるため合計の数値は必ずしも内訳の累積に一致しない。
ファストフード
ファストフード全体の事業社数は56、店舗数は21,287店(99.8%)。客単価は上昇したが、客数は102.9%と前年同月を上回った。売上高は107.8%と拡大。
洋風ファストフード(事業社数18、店舗数6,181店=100.6%)は、客単価は上昇したが、客数は103.3%と前年同月を上回った。売上高は108.0%と拡大。
和風ファストフード(事業社数15、店舗数5,123店=100.4%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は101.9%と前年同月を上回った。売上高は110.2%と2桁の拡大。
麺類ファストフード(事業社数20、店舗数3,214店=99.0%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は105.0%と増加。売上高は110.5%と2桁の拡大。
持ち帰り米飯/回転寿司ファストフード(事業社数19、店舗数4,366店=99.7%)は、客単価は上昇しながら、客数は100.4%と前年並み。売上高は102.6%と前年同月を上回った。
その他ファストフード(事業社数7、店舗数2,403店=98.3%)は、客単価は上昇したが、客数は104.9%と前年同月を上回った。売上高は108.2%と拡大。
ファミリーレストラン
ファミリーレストラン全体の事業社数は65、店舗数は10,642店(99.6%)。客単価は際立って上昇したが、客数は111.9%と2桁の大幅増。売上高は120.6%と2桁の拡大。
洋風ファミリーレストラン(事業社数29、店舗数5,262店=98.4%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は110.9%と2桁の大幅増。売上高は117.7%と2桁の拡大。
和風ファミリーレストラン(事業社数35、店舗数2,539店=99.0%)は、客単価は2桁アップと大幅に上昇したが、客数は108.6%と増加。売上高は121.9%と2桁の拡大。
中華ファミリーレストラン(事業社数13、店舗数1,374店=102.7%)は、客単価は上昇したが、客数は115.8%と2桁の大幅増。売上高は118.9%と2桁の拡大。
焼肉ファミリーレストラン(事業社数18、店舗数1,467店=102.5%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は125.0%と2桁の大幅増。売上高は131.7%と2桁の拡大。
パブ・居酒屋
パブ/居酒屋全体の事業社数は34、店舗数は1,832店(95.8%)。客単価は2桁アップと大幅に上昇したが、客数は196.9%と2桁の大幅増。売上高は237.6%と2桁の拡大。
パブ・ビアホール(事業社数12、店舗数433店=98.9%)は、客単価は2桁アップと大幅に上昇したが、客数は219.8%と2桁の大幅増。売上高は265.7%と2桁の拡大。
居酒屋(事業社数27、店舗数1,399店=94.8%)は、客単価は2桁アップと大幅に上昇したが、客数は183.5%と2桁の大幅増。売上高は223.2%と2桁の拡大。
ディナーレストラン
ディナーレストラン全体(事業社数27、店舗数990店=107.5%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は124.5%と2桁の大幅増。売上高は133.2%と2桁の拡大。
喫茶
喫茶全体(事業社数24、店舗数1,900店=98.4%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は107.8%と増加。売上高は116.1%と2桁の拡大。
その他の業態
その他全体(事業社数17、店舗数231店=100.0%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は110.9%と2桁の大幅増。売上高は121.0%と2桁の拡大。
●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/data/data_c.html