国立医薬品食品衛生研究所が集めた食品の安全性に関する国際機関や各国公的機関等の最新情報から。ドイツ連邦リスクアセスメント研究所(BfR)は「世界食品安全年鑑」(World Food Safety Almanac)をオンライン化した。食品・飼料の安全性に関する計37カ国の情報がこの収載されている。
注目記事
【ドイツ】BfRが「世界食品安全年鑑」を公開
世界食品安全デーの開催に際し、ドイツ連邦リスクアセスメント研究所(BfR)は、第4回世界食品安全デー(2022年6月7日)が開催されたことを機に、「世界食品安全年鑑」(World Food Safety Almanac)をオンライン化した。
食品・飼料の安全性に関する世界各国の管理体制がまとめられている。BfRのHensel所長は「複雑かつグローバルなサプライチェーンを介して供給される食品・飼料についても安全性が確保されなければならず、BfRのこの世界年鑑は、国際的連携を円滑に進めることでこれに大きく貢献できる」と述べている。また、既存の複数の手法の統一化を促し、取り組みの重複を防ぐことも、この年鑑の目的の1つである。
現時点で、計37カ国の情報がこの年鑑に収載されている。このオンラインプロジェクトは、世界の各大陸のより多くの国々に対象が拡大される予定である。オンライン形式であるため、すべての国が自国の情報にアクセスでき、責任を持って定期的な更新を行っていく。
BfRの「世界食品安全年鑑」は以下のWebページで閲覧可能である。
https://worldfoodsafetyalmanac.bfr.berlin
(注目記事のまとめ:FoodWatchJapan編集部)
食品安全情報へのリンク
- 食品安全情報
- http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/index.html
- 食品安全情報(微生物)No.17(2022.08.17)
- http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/2022/foodinfo202217m.pdf
今号の目次
【米国疾病予防管理センター(US CDC)】
1. アイスクリームに関連して複数州にわたり発生しているリステリア(Listeria monocytogenes)感染アウトブレイク(2022年8月4日付更新情報)
2. 小規模飼育の家禽類との接触に関連して複数州にわたり発生しているサルモネラ
(Salmonella Enteritidis、S. Hadar、S. I4,[5],12:i:-、S. Indiana、S. Infantis、S.
Typhimurium、S. Mbandaka)感染アウトブレイク(2022年8月12日付更新情報)
3. 乳幼児用調製粉乳に関連して報告されたクロノバクター(Cronobacter)感染症を調査
(2022年5月24日付更新情報)
【カナダ公衆衛生局(PHAC)】
1. 国外旅行に関連していないサイクロスポラ感染を調査中(2022年8月11日付更新情報)
【欧州委員会健康・食品安全総局(EC DG-SANTE)】
1. 食品および飼料に関する早期警告システム(RASFF:Rapid Alert System for Food and
Feed)
【アイルランド保健サーベイランスセンター(HPSC Ireland)】
1. アイルランドの抗菌剤耐性に関して欧州抗菌剤耐性サーベイランスネットワーク
(EARS-Net)から得られた最新のデータおよび傾向(2016〜2020年)
【ドイツ連邦リスクアセスメント研究所(BfR)】
1. ドイツ連邦リスクアセスメント研究所(BfR)が「世界食品安全年鑑(World Food Safety
Almanac)」をインターネット上に公開
【ProMED-mail】
1. コレラ、下痢、赤痢最新情報(27)