今週、森畑氏は急な出張が入った関係で、ご本人執筆原稿はお休みさせていただきます。かわりまして「番外編」として、森畑氏と編集部とのやりとりの一部を公開いたします(電子メール、SNSのメッセージ、電話のやりとりから再構成したものです)。森畑氏への要望や感想等ありましたら、ぜひお聞かせください。
森畑 どーもー。いつもありがとうございます。原稿、FoodWatchJapan の趣旨からずれてないですかね?
編集部 大丈夫ですよ。熱心に読んでくださっている方からも連絡をいただいています。まず、のびのびと書いてください。表示関係は法令見ながらチェック入れさせてもらってます。
森畑 そうでしたか。
編集部 欲を言えば、もうちょいスリリングな話もあるといいかなとか。これは下品なお願いかもしれませんが。私のお願いは、ヘンなこと言い出していないか注意して聞いてくださいね。
森畑 わかりました。制度的なところなどは別なコラムで専門の方が詳しく書いてくださると思いますので、現場だから見えることに集中していこうと心がけています。スリリングですか。思い出しますね。(笑)
編集部 あるでしょう。
森畑 ありますよ。
編集部 たとえばメーカーと法令と出演者とテレビ局との板挟みになってヒーみたいな苦労話ってないですか。出演者が「そんなのオレにやらせるのか!」って怒っちゃった話とか。
森畑 今までも少しずつ書いていますが、今後も考えていきますね。出演者が怒ったがらみの話は、実はあんまないんですよ。これまでの連載でも書いたように、細心の注意を払って当たっていますから。
編集部 なるほど。
森畑 で、局も制作現場には直接はかかわらないんですけどね。ただ、メーカーさんの一言で「はい、ひっくりかえりました~」はあります。しょっちゅう。(笑)それは「ヒー」の話で書けると思います。
編集部 テレビ以外の通販に携わっている知り合いがいるんですが、やっぱりメーカーのわがまま、メーカーを向いてる自社の商品部のわがまま、かっこいい広告制作命の上司、突然あらぬわがままを言い出す自社経営者、読者からのいろんな声、などなどでいつも「ヒー」言っているようです。
森畑 ははは。あるでしょうね、「ヒー」は。「それで行こう!」と言ってた広告代理店が、突然「だからダメだって言ったのにぃ!」って言い出すこととかもありますしね。あと、何かを商品として完成させるよりも、仕事を作るために作り替えるみたいな話もあります。
編集部 読みたいですね、そういうの。そう言えば、台所洗剤とかトイレタリー商品などでは、「新配合」「リニューアル」っていうのは、コスト削減を狙って材料を変えたときに使うフレーズというケースも多いようです。
森畑 ええええ! そうなんですか。
編集部 私、昔調査会社で製品テストとかやってましたからね。「内容同じようですが、どこが“新”なんですか?」「なぜテストするんですか?」って聞くと、「原料が変わったの」「製造ラインが変わったの」って。
森畑 そういうものですか。で、今後です。黒酢、ブルーベリー、青汁と来ましたからね、あとはDHAとか。その後は、某S社のすごさ、っていうのはどうでしょう。広告上手と言われるS社ですが、売るための現実的な部分、消費者が満足できるかの部分をよく見ながら展開しているところは、他社には相当差を付けていると思います。正直、ちょっと意識が別格かな。敬意を抱いてます。
編集部 読みたいですね。それはぜひ。
森畑 単に上手というだけでなく、やっぱりそういういい商品の会社には、“人物”がいるんです。そういう人物面も書きたいところですが、モロわかっちゃうとまずいかなぁ。
編集部 名誉を傷つけることでなければ大丈夫ですよ。
森畑 その逆ですからね。
編集部 まあ、よいしょになってもいけないわけで。
森畑 おべんちゃらではなくて、こういうビジネスパーソンのことを知ってほしいなぁというお話です。
編集部 わかりました。よくやりとりしながら進めましょう。しかし、森畑さんもお忙しいでしょうから無理なさらず。
森畑 もちろん原稿はムリしますよ。キリッ! 今週は急な出張ですみません。
編集部 次の原稿、読者のみなさんと一緒に首を長くしてお待ちしてます。
(文責編集部)